David Morgan
[ワシントン 17日 ロイター] - 米共和党のマッカーシー下院議長は17日、政府機関の一部閉鎖リスクが2週間後に迫る中、党内保守強硬派の反対があるにもかかわらず、国防歳出法案を今週中に採決に持ち込むと表明した。
保守強硬派の議員連合「フリーダム・コーカス(自由議連)」は2024会計年度の歳出を22年度の水準(1兆4700億ドル)に抑えるよう要求。バイデン大統領とマッカーシー氏が5月に合意した額より1200億ドル少ない。
フリーダム・コーカスと穏健派のメインストリート・コーカスは17日夜、10月31日までの短期的なつなぎ予算法案で合意したと発表した。ただ、これには国防総省と退役軍人省以外の省庁の支出を8%以上削減する内容が盛り込まれている。
移民やメキシコとの国境に関する保守的な制限も含まれる一方、大統領が要求していたウクライナ向け資金は含まれていない。
共和党はこのような合意により週内に下院で国防歳出法案を前進させることが可能になるとしていた。
しかし、この法案が下院通過に十分な共和党の支持を得ているかどうかは不明。また、民主党は歳出削減に反対するとみられる。