Amina Niasse
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米連邦住宅金融庁(FHFA)が26日発表した7月の米住宅価格指数(季節調整済み)は前年同月比で4.6%上昇と、6月改定値の3.2%上昇から2カ月連続で伸びが加速した。軟化していた住宅価格の底打ちを示唆した。
前月比では0.8%上昇。6月改定値は0.4%上昇だった。
地域別ではニューイングランド地域と中部大西洋沿岸地域でそれぞれ前年同月比8.1%、7.1%上昇し、7月の地域別上昇率で最大となった。
FHFAの監督エコノミスト、ナタリア・ポルコフニチェンコ氏は「9地域全てが前年同月比で上昇したが、太平洋沿岸地域と米山岳地域は小幅な上昇にとどまった」と述べた。
このほか、米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズがこの日発表した7月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比1.0%上昇した。前月の横ばいから上昇に転じ、夏の間に住宅価格が底を打った可能性があることが示唆された。
都市別では、シカゴとクリーブランドなどが3カ月連続で最も大きく上昇した。
米国の30年物固定住宅ローンの週間平均金利は8月以降、7%を超えて推移。2002年以来の高水準となっている。