[ベンガルール 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した9月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は57.5で、前月の58.6から低下し、5カ月ぶり低水準となった。ただ、インフレ圧力の高まりにもかかわらず需要増加で企業の信頼感は年初来水準に上昇した。
ロイターがまとめた市場予想の58.1を下回ったが、好不況の分かれ目となる50を27カ月連続で上回った。
S&Pグローバルの経済アソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「インドの製造業では9月に緩やかな減速の兆しが見られた。これは主に新規受注が低調で生産の伸びが抑制されたためだ」と説明した。「ただ、需要も生産も大幅に上向き、アジアや欧州、北米、中東地域の顧客の新規ビジネスも増加した」と指摘した。
新規受注と生産は国内外の需要が好調で大幅増加。それに伴い、企業の業況感も9カ月ぶり高水準となり、先行きの見通しが改善した。
雇用指数は11月以来の高水準だった。投入価格はアルミや石油価格の値下がりで小幅な上昇にとどまった。一方、産出価格は労働コスト高で上昇した。