[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は3日、賃金上昇がユーロ圏のインフレ高止まりを招いているとしつつ、給与の伸びは今後数カ月で緩やかになるとの見通しを示した。
ビリニュスで開催されたイベントで、予想通り賃金の伸びが本当に縮小しているかどうかは来年のイースター(復活祭)ごろにならないと分からないと述べた。
先週発表の9月のユーロ圏インフレ率が2年ぶりの低水準となったことについては、歓迎するとした上で、さらなる進展を監視することが必要だと記者団に述べた。
「われわれは賃金インフレが低下するとみているが、数カ月かかる見通しだ。時間がかかるだろう。このため、9月の統計は歓迎するが、さらなる進展が必要だ」と発言。
「サービスインフレについては、9月の統計を歓迎するが、われわれは、かなり長い期間サービスインフレのデータを注視することになるだろう」と述べた。