[ワルシャワ 4日 ロイター] - ポーランド中央銀行は4日、主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて5.75%とした。市場予想通りの決定だった。
中銀は声明で「足元の経済指標により、経済情勢が悪化する中、インフレ圧力の低下に加え、経済の需要とコストに対する圧力は低い水準で推移していることが確認された」と指摘。通貨ズロチの上昇によって、インフレ低下の加速が下支えされるとの評価を維持したと説明した。
今後の政策金利については、入手する物価と経済活動に関するデータに基づいて判断すると表明した。
ポーランドのインフレ率は9月に前年同月比8.2%となり、1桁台に低下した。
アリオール・バンクのチーフエコノミストは「直近のインフレ指標を考慮すれば、利下げは意外ではない」と指摘。「当行は向こう数カ月にわたりインフレの低下が続くと予想している。このため今年末まで利下げが続く公算が大きい」と述べた。
中銀は9月には予想に反して政策金利を75bp引き下げ、ズロチの急落を招いていた。