[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は5日、軍備近代化の重要性を強調した上で、国家予算に限りがあることから支出は賢明に行うべきだと指摘した。
ジョコ氏はこの日行われた軍事パレードで、「軍用装備品向け支出は金額や割り当ての観点から賢明に行われなければならない」と語った。
来年の大統領選で有力候補と目されるプラボウォ国防相が最近の調達を主導しており、仏ダッソーのラファール戦闘機42機(81億ドル)、ミラージュ2000─5戦闘機12機(8億ドル)、トルコ航空宇宙産業の新型無人機12機(3億ドル)などが含まれる。
ジョコ氏は7月にも、国防省を含む安全保障機関の支出が突出しているとし、内閣に「健全な」予算を維持するよう要請した。
スウェーデンのシンクタンク、ストックホルム国際平和研究所のデータによると、インドネシアの国防費は国民1人当たりと対国内総生産(GDP)比率で過去10年間、東南アジアの新興6カ国の中で最低となっている。