[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は5日、ユーロ圏のインフレ率は低下しているものの、物価上昇との戦いでまだ勝利したわけではなく、基調的なインフレの高さはなお懸念材料になっていると述べた。
ナーゲル総裁は講演で「インフレ率は再び低下しているが、『貪欲な獣』である物価上昇はまだ打ち負かされていない。コアインフレ率がなお高水準にあることは懸念に値する」と指摘。「ECBはインフレ率が中期目標の2%に確実に戻るまで、制約的なスタンスを維持しなければならない」と語った。