[ワシントン 22日 ロイター] - 米商務省が22日発表した10月の耐久財受注は前月より5.4%減り、減少率はロイターがまとめた市場予想の3.1%より大きかった。 自動車・同部品が3.8%減と落ち込んだのが全体を押し下げ、米拠点の3大自動車メーカー(ビッグスリー)に対する全米自動車労働組合(UAW)のストライキが響いた可能性が高い。
9月の耐久財受注は4.0%増と、当初発表の4.6%増から下方改定された。
10月の前年同月比は4.0%増。
輸送機器の受注は14.8%減った。9月は11.6%増えていた。
10月の民間航空機・同部品の受注は49.6%減。航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、民間航空機の受注は123機。9月は224機だった。
10月のコンピューター・電子製品、金属加工製品はそれぞれ増加。一方、電気機器、家電製品・部品はそれぞれ減少した。機械は横ばいだった。
民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.1%減。9月分は0.2%減と、0.5%増から下方改定された。
10月のコア資本財の出荷は2カ月連続で横ばいだった。 非国防資本財の出荷は0.3%減。9月は0.2%減っていた。
キャピタル・エコノミクスの米国エコノミスト副主任のアンドリュー・ハンター氏は「最近の債券利回りの低下が投資をある程度支援する可能性があるのは事実だが、借入コストは当面、数年前と比べてかなり高止まりする可能性が高い」と指摘。「銀行も融資基準の厳格化を続けており、回復が目前に迫っている可能性はほとんどないようだ」と述べた。