Takahiko Wada
[東京 4日 ロイター] - 日銀が4日に発表した金融市場調節の実績によると、2023年通年の国債買い入れは113兆9380億円となった。過去最高となった16年の119兆2416億円に次いで歴代2位の高水準。
イールドカーブ・コントロール(YCC)の下、日銀は22年12月に10年金利の許容変動幅を0.25%から0.5%に拡大。金利に上昇圧力がかかるのを多額の国債買い入れで抑制した結果、23年1月の国債買い入れは23兆6902億円に膨らんだ。その後、7月、10月とYCCの運用を柔軟化。11月以降は金利が低下基調となり、12月の国債買い入れは6兆3750億円にとどまった。
(和田崇彦)