[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は29日、欧州連合(EU)域外の中央銀行に対する緊急時融資の要件を緩和すると発表した。
この変更により、ウクライナなどEU域外の国が財政難に陥った場合、ECBからのユーロ建て融資を受けることが容易になる。
ECBは「パンデミック(世界的な大流行)やロシアによるウクライナ侵攻の経験を踏まえ、新たな枠組みでは、危機時などに融資へのアクセス条件を拡大できるようにする」と述べた。
コソボ、モンテネグロ、サンマリノ、北マケドニア、アンドラ、アルバニア、ハンガリーの各中央銀行との間で締結されている既存のレポ融資制度(担保付きでECBからユーロを借り入れる制度)は、来年末まで延長された。こうしたレポ枠は現在、経済規模やユーロの使用率、EUとの金融・経済的なつながりなどから、ECBの政策に大きな影響を及ぼす可能性のある国にのみ認められている。