[26日 ロイター] - ロシア財務省は、人民元建て融資を受ける可能性について中国側と協議している。国営ロシア通信(RIA)がシルアノフ財務相の発言として26日に伝えた。
シルアノフ氏は「中国のパートナーとの交渉は長い間続いている。今のところ決定事項はない」と述べた。
昨年末の閣僚対話でこの議題について話し合ったという。
シルアノフ氏は、中国やユーラシア経済連合の国々とデジタル通貨での決済を試験する用意があるとも表明。パートナー国とこのアイデアを推進するとした。
また、ロシアの海外資産に対するいかなる行動も、ロシア国内で相応する措置に直面するという同国の立場を繰り返した。
欧州連合(EU)と主要7カ国(G7)はロシアによる2022年のウクライナ侵攻後、同国中央銀行の資産約3000億ユーロ(3230億ドル)を凍結。1年以上にわたって資金の活用方法を議論している。
シルアノフ氏は「西側諸国の決定をフォローしている」とし、ロシアは西側の措置に劣らない規模の資産を凍結していると指摘した。