Takaya Yamaguchi
[東京 27日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は27日の閣議後会見で、GX経済移行債の個別銘柄「クライメート・トランジション利付国債」の初入札を振り返り、「入札結果や市場関係者の受け止めを総合的にみると、銀行や生損保など幅広い投資家から受け入れられた」との認識を示した。
鈴木財務相は「世界初の国によるトランジションボンドとして、資金の調達のみならず日本のGX政策への理解醸成や、国内外のトランジションファイナンスの一層の拡大に資する呼び水になることを目指している」と指摘。「きょう予定している5年債の入札においても、幅広い投資家に受け入れられることにより、そうした機運がいっそう高まっていくことを期待している」と述べた。
財務省が14日に実施した10年クライメート・トランジション利付国債の入札結果は、最高落札利回りが0.740%(表面利率0.700%)、応札倍率は2.90倍だった。