[26日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は26日、インフレ率が目標を上回り、労働市場が逼迫し、需要もかなりの勢いを見せる中、「政策スタンスを予防的に調整する必要はない」と述べ、利下げを急がない姿勢を示した。
昨年8月の就任以降、金融政策について初めて講演し、「忍耐強く、これまでの引き締めに経済がどう反応するか引き続き注視し、インフレとの闘いに勝利したという説得力のある証拠を待つことが最善だ」と述べた。
紅海の物流混乱でモノの価格に再び上昇圧力がかかる可能性があるとしたほか、サービスを中心に予想を上回った1月の米消費者物価指数(CPI)上昇率について、さらなるディスインフレ(インフレ鈍化)を見込む上で慎重さが必要なことを示していると述べた。
FRBのバランスシートに関してもタカ派的な姿勢を示唆した。現在進めている規模縮小の停止を急がないとしつつ、「過度に慎重なアプローチ」も支持しないと言明。「バランスシート縮小を続ける中で、ある程度の金利変動は許容されるべきだ」と述べた。