Lisa Baertlein Aishwarya Jain
[21日 ロイター] - 米物流大手フェデックスは21日、2024年度の利益予想レンジを縮小すると発表した。中間値は当初予想と同じ水準に据え置いた。
24年度の1株当たり利益は17.25─18.25ドルの範囲になると予想。従来予想は17─18.50ドルだった。
コスト削減や自社株買いが、最大の顧客である米郵便公社(USPS)からの需要減少を相殺すると予想している。
2月29日までの四半期決算は、航空機を利用して迅速な配送を行う最大部門「エクスプレス」の営業利益率が2.5%と前年同期の1.2%から改善した。空輸の効率化に向けた一連の取り組みが奏功した。
株価は時間外取引で12.8%上昇した。
エバーコアISIのアナリスト、ジョナサン・チャペル氏は、事業環境が依然として厳しい中、コスト削減が浸透しエクスプレスの利益率が予想を容易に上回ったことが市場に好感されたと指摘した。
調整後利益は9億6600万ドル(1株当たり3.86ドル)に増加。LSEGがまとめたアナリストの予想平均を1株当たりで0.41ドル上回った。自社株買いが業績を0.09ドル押し上げた。
売上高は217億ドルで前年同期の222億ドルから減少した。
フェデックスは今四半期に5億ドル相当の自社株買いを計画していると発表。取締役会が新たな50億ドルの自社株買いを承認したことも明らかにした。