Andrea Shalal
[ワシントン 21日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)理事会は21日、ウクライナ向け融資プログラムに基づく3度目の審査を行い、同国に対する8億8000万ドル相当の金融支援を承認した。これで支援規模は54億ドルに達した。
IMFは、ロシアとの戦争を巡る先行き不透明感や対外資金調達見通しなどを踏まえると、ウクライナが直面するリスクは引き続き極めて高いと指摘した。
ただ、IMFのウクライナ担当高官ギャビン・グレイ氏は、ロシアとの戦争は2024年末までに収束するとIMFは引き続き見込んでいると述べた。
ウクライナは過去1年間に融資プログラムが求める要件で税収以外全てを満たしたと説明した。ウクライナは数日以内に資金を受け取る見通しという。
米議会でウクライナ支援に関する補正予算通過のめどが立っていない中、ウクライナにとって歓迎すべきニュースとなる。
23年のウクライナ経済は予想を上回る回復力を見せた。ただ、IMFは、24年には逆風が再び強まり、成長率が3─4%に鈍化すると予想している。