バンコク-タイ中央銀行（BOT）は、主要金利を2.50％に据え置くことを決定し、政府からの借入コスト引き下げ圧力に抵抗した。金融政策委員会は2日の会合で、1日物レポ金利の据え置きを6対1で決定した。
BOTは、現在の政策金利は経済の潜在力に合致しており、マクロ金融の安定を支えていると述べた。アナリスト27人のうち24人が金利据え置きを予想し、3人が4分の1ポイントの引き下げを予想していたため、この決定はほとんどのエコノミストの予想通りだった。
スレッタ・タビシン首相は以前、家計債務の高さ、金利の上昇、域内諸国に比べて弱い輸出に苦しむタイ経済を刺激するため、利下げに期待を表明していた。
一方、ピチャイ・チュンハヴァジラ財務相は、金利よりも信用アクセスの重要性を強調し、今年度の経済成長率目標を最低3％に設定した。
BOTの主要金利は、2022年8月から累積200ベーシスポイントの引き上げを経て、2023年9月から現在の水準となっている。タイ経済は昨年1.9％成長し、過去10年間の年平均成長率は1.73％だった。
中央銀行は2024年の国内総生産（GDP）成長率予測を2.6%に据え置き、2025年は3.0%の成長を予測している。インフレ率も5月には1年ぶりにBOTの目標範囲である1％から3％に戻った。さらにBOTは、2024年のコア・インフレ見通しを従来予想の0.6%から0.5%に若干下方修正した。
次回の金利査定は8月21日に予定されている。
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