Liz Lee
[北京 5日 ロイター] - 中国の情報機関である国家安全省は、11月に米サンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ米中首脳会談を実現するには、米側が「十分な誠意を見せる」ことが条件になるとの認識をにじませた。
バイデン米大統領は3日、中国の習近平国家主席がインドで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席しないのは残念だとしながら、「彼に会うつもりだ」と述べた。
詳しい説明はなかったが、G20後では11月のAPEC首脳会議が首脳会談の場になる可能性が高い。
国家安全省は4日、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」への投稿で「『バリからサンフランシスコ』を実現するには米国が十分な誠意を見せる必要がある」と指摘した。
バイデン、習両氏が昨年11月にインドネシアのバリ島でG20首脳会議に合わせて開いた会談を指したとみられる。APEC首脳会議には直接触れていない。
同省はバイデン政権が中国との競争を招きながらも、その競争を管理することを求める二面的な対中戦略を取っていると主張。
最近訪中した米政府高官を念頭に「米が幾つか耳当たりの良い言葉を発したからといって中国が警戒を解くことはない」と強調した。