[東京 30日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比65円85銭安の3万3255円37銭と続落した。高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。一方、株価の先高観も根強く、プラスに転じる場面もあった。 日経平均は61円安で寄り付いた。バブル後の高値圏にある警戒感が継続し、利益確定売りが優勢となった。新規の材料に乏しい中、上値追いには慎重で、マイナス圏での時間帯が長かった。一時160円安の3万3161円07銭に下落した。
一方、下値では押し目買いが入ってプラスに転じる場面もあった。市場では「円高基調の割に自動車など輸出株は底堅く、市場の先高観は根強い様子がうかがえる」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との見方が聞かれた。時間外取引の米株先物が小高いことも下支えになった。 きょうはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のスタンダードインデックス銘柄の入れ替えがあるほか、機関投資家による月末のリバランスも見込まれ「引けにかけては値動きに注意が必要」(ちばぎんAMの森田氏)という。 TOPIXは0.11%安の2361.79ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7446億6200万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や鉱業、証券など14業種で、値下がりは陸運やサービス、小売など19業種だった。 ファーストリテイリングは軟調となり、指数を46円押し下げた。東京エレクトロンが小安い一方、アドバンテストは堅調で半導体関連はまちまち。トヨタ自動車やみずほFGは小高い。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが771銘柄(46%)、値下がりは824銘柄(49%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。