1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ
・ドル・円は103円27銭付近、下げ渋り、日本株高を反映
・楽天、スズキなど8社の目標株価変更
■週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ
日経平均は小幅に続伸21.12円高の16908.52円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている小幅に反落して始まった8月31日の米国市場はADP雇用統計が予想を上振れたことで利上げ観測の拡大が意識され売りが先行原油相場の下落も嫌気されたシカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の16910円だったが、前日の上昇に対する利益確定の流れが先行した格好にしかし、ADP雇用統計の上振れにより週末の雇用統計に対する上振れが意識されるなか、9月の利上げ観測の高まりからその後はプラス圏で推移している
もっとも、雇用統計の結果を見極めたいほか、円相場が朝方からやや円安が一服していることもあり、16900円を挟んでのこう着に日中値幅は60円程度と昨日に続き狭いレンジ内での取引が続いている東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めているセクターでは銀行、その他金融、鉄鋼、パルプ紙、水産農林、情報通信、輸送用機器が小じっかり一方で、鉱業、保険、ガラス土石、機械が小安い
日経平均は16900円を挟んでの展開となっている重要イベントを控えているほか、海外勢は5日のレイバーデー明けまでは夏休みで参加者が限られているため、想定内のこう着といったところであろうまた、週足の一目均衡表では雲下限が16945円辺りに位置しており、これが上値抵抗として意識される16945円から17910円辺りまでの厚い雲であり、これを捉えるには材料不足であろうまずは雲下限レベルでの攻防をみせつつ、雇用統計明けでの突破を意識したスタンスになりそうだ
先高期待から引き続き銀行など相対的に出遅れているセクターや銘柄への買戻しや見直しの流れが続きそうである
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は103円27銭付近、下げ渋り、日本株高を反映
1日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開となった日経平均株価のプラス圏推移で底堅さが意識されているドル・円は103円半ばで寄り付き、国内勢による売りが先行し下落基調となったが、日経平均のプラス圏推移で、リスク回避的なドル売り・円買いは広がっていないもようただ、明日の米雇用統計発表を控え投機的なドル買いはやや抑制されている
また、9月利上げについては期待があまり高まっておらず、ドルは買われやすいがまとまった買いは入りにくいようだ米雇用統計発表後は、75日移動平均線(104円27銭)付近を上抜けても上値メドは104円台半ばと、それほど大きな上昇は見込まれていない
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移が続いており、ドル・円は午後の取引でも103円台で底堅い展開となるだろう
なお、中国の底堅い経済指標を受け豪ドル・円が買われたが、10時半に発表されたオーストラリアの4-6月期民間新規設備投資が弱かったため、豪ドル買いは一服ただ、豪ドル・円のドル・円への影響は限定的だったようだ
ここまでドル・円は103円15銭から103円44銭、ユーロ・円は115円03銭から115円42銭、ユーロ・ドルは1.1152ドルから1.1166ドルで推移した
12時21分時点のドル・円は103円27銭、ユーロ・円は115円21銭、ポンド・円は135円75銭、豪ドル・円は77円78銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・楽天 {{|0:}}、スズキなど8社の目標株価変更
・値下がり寄与トップはファーストリテ
、1銘柄で約18円の押し下げ
・アエリア、田中化研、リボミックなどがストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
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