14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:FOMC通過後のトランプ物色を先取りするか
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し
■前場の注目材料:キャリアインデックスがマザーズに新規上場
■FOMC通過後のトランプ物色を先取りするか
14日の日本株市場は、欧米市場の流れを受けて買い先行の展開となろう。
13日の米国市場では、伊大手銀への増資報道が好感された欧州市場の上昇が波及した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の19275円、円相場は1ドル115円台前半での推移となるなか、幅広い銘柄に買いが先行することになろう。
その後はややこう着感の強い相場展開になる可能性が高そうである。
米FOMC待ちとなろうが、1年ぶりの利上げは織り込まれている。
ただし、FRBが長期的な経済見通しを書き換えることはないとの見方もあり、2017年の利上げが早まるとの見方が後退し、ドル高・円安の流れが一服する可能性はある。
先高期待は強いものの、先駆していた銘柄への利益確定の流れが強まることが意識されそうだ。
一方で、米国ではFOMCが通過することから、トランプ物色が一段と強まる可能性はある。
この流れを受けた日本株市場の先高観も強い。
昨日はSMC (T:6273)、日本電産 (T:6594)が、空売り調査会社による売り推奨を受けて乱高下をみせた。
ただ、良好な需給状況のなか、売り一巡後は急速に下げ渋る展開となっており、ここでも押し目買い意欲の強さが窺える状況である。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1080万株、買い840万株、差し引き240万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月07日(水):30万株の売り越し
12月08日(木):200万株の買い越し
12月09日(金):460万株の売り越し
12月12日(月):270万株の売り越し
12月13日(火):340万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(19911.21、+114.78)
・NY原油は上昇(52.98、+0.15)
・年金・カジノ法案成立へ
・ドコモ (T:9437)、九州大の構内で自動運転バスの運行実験を実施
・ブリヂストン (T:5108)、天然ゴムを超える耐久性能の合成ゴムを開発
・シャープ (T:6753)、ホンハイと液晶パネルの新工場建設を検討
・IIJ (T:3774)、サイト運営会社を対象に低コストで仮想通貨を取引できるサービス
・キャリアインデックス {{|0:}}が東証マザーズに新規上場
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
<WA>