サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

アイエスビー Research Memo(6):中計の着実な実行こそが成長戦略。現行中期経営計画では新事業の確立を目指す

発行済 2017-04-17 16:11
更新済 2017-04-17 16:33
アイエスビー Research Memo(6):中計の着実な実行こそが成長戦略。現行中期経営計画では新事業の確立を目指す
9702
-
■中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の概要
アイ・エス・ビー (T:9702)は3ヶ年の中期経営計画を策定し、中長期の持続的成長の実現に取り組んでいる。
すなわち、同社の成長戦略は中期経営計画の着実な実行と同義と言える。
現行中期経営計画は2017年12月期を最終年度とするものだ。
この中では、1)ITサービス事業へのシフト、2)新規優良顧客の獲得、3)コスト競争力強化、4)グループ連携事業強化、の4つが達成すべき経営施策として掲げられている。


成長の基本はトップライングロース(売上高の成長)の実現にあると言える。
上記の4つの経営施策のうち、1)と2)の経営施策が、より直接的にトップライングロースを目指すための施策に該当する。
それぞれの経営施策の具体的なアクションとして同社では、1)については新事業の展開を、2)についてはやはり新規分野(新事業とほぼ同義)の顧客獲得増と、既存分野での業務拡大などを掲げている。
また、3)と4)では効率性の追求や費用削減・シナジー追求など掲げて、収益性や利益率の改善を打ち出している。


各経営施策の進捗状況の詳細は後述するが、今中期経営計画はこれまでのところ、順調に進捗しているというのが、弊社の評価だ。
新事業では子会社化したアートを筆頭に全般に収益化のめどが立ちつつある事業が増えてきている。
既存事業ではQtの販売好調が顧客拡大や関連需要掘り起こしにつながっている。
コスト競争力の点では、プロジェクトマネジメントが強化されたことで赤字案件が大きく減少している。
グループシナジーではベトナム子会社の位置付けを見直し、シナジー追求にフォーカスした体制を構築した。


業績の点では、同社は今2017年12月期について、売上高17,000百万円(前期比26.9%増)、営業利益680百万円(同124.7%増)という業績見通しを公表している。
アートの子会社化により、売上高は中期経営計画の業績計画と同じとなっている。
一方営業利益は、中期経営計画の業績計画の850百万円には未達であるが、のれん償却費全額を戻したEBITDAという指標では850百万円に近い数字となる。
2018年12月期からスタートする次期中期経営計画にシームレスにつながっていく可能性が見えてきたと弊社では考えている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます