日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 8943.76 (-113.50) 終値 8940 (-100)
寄り付き 9043.18 寄り付き 9030
安値/高値 8931.25─9043.18 安値/高値 8920─9050
東証出来高(万株) 173937 出来高(単位) 42807
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[東京 18日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株がま
ちまちとなり手掛かり材料に欠けるなか、円高警戒感などを背景に輸出株中心に売り優勢
となった。内需株の一角には買いが続いたが、海外勢の断続的な売りに押され、後場には
一段安。日経平均は8月12日以来4営業日ぶりに9000円を割り込んだ。リスクオフ
の動きが広がり、海外要因などの状況を見極めたいという。
東証1部騰落数は値上がり417銘柄に対し値下がり1122銘柄、変わらずが126
銘柄。東証1部の売買代金は1兆1715億円。
17日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が続落。パソコン大手デル
売上高見通しを嫌気し、ハイテク株に売りが出た。一方、ダウ工業株30種<.DJI>は小幅
高とまちまちで、東京市場では手掛かり材料に乏しい展開。引き続き円高警戒感があるほ
か、不透明な海外要因を背景に輸出株を手掛けづらく、自動車株やハイテク株が軟調に推
移した。
GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株価指数先物が軟調だっ
たこともあり、日経平均は後場一段安。市場からは「主力の輸出株に海外年金からとみら
れる売りが断続的に出ている。主力株の下値が見えず押し目買いも入れにくい状況だ」
(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、TDK
<6762.T>など主力株が年初来安値を更新。日経平均は心理的節目である9000円を割り
込んだ。
一方、グリー<3632.T>やディー・エヌ・エー<2432.T>など携帯コンテンツ関連株が商い
を集め連日の年初来高値更新となったほか、ファーストリテイリング<9983.T>が新高値と
なるなど内需株への物色が続いた。「相場全体の方向感が乏しく大型株は見送られている」
(外資系証券トレーダー)なかで、値動きの良い銘柄に個人投資家を中心とした物色が
続いているという。東証業種別では電気・ガスや医薬品などが値上がり率上位となった。
SMBC日興証券・国際市場分析部部長の河田剛氏は「円高が企業業績に及ぼす影響が
警戒されるほか、海外投資家がリスクポジションを落とす中で、状況を見極めたい向きが
多い」といい、日本を代表する優良株への物色が手控えられていると指摘する。
また楽天投信投資顧問社長の大島和隆氏は「欧州の債務問題は何ら解決しておらず、欧
州勢はリスク削減の動きを継続している。欧州情勢次第で危機回避的な円高進行のリスク
もあり、今後波乱含みの展開もあり得る」との見方を示した。
(ロイターニュース 杉山容俊)