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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株大臣福ちゃん:資源関連銘柄

発行済 2017-06-09 14:00
更新済 2017-06-09 14:33
【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株大臣福ちゃん:資源関連銘柄
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株大臣福ちゃん」氏(ブログ「株大臣福ちゃんの株会議」)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。


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※2017年6月8日13時に執筆

資源関連銘柄は原油先物価格の動向に株価が大きく左右されるという特徴を持っている。
原油価格の下落が続いていたことで株価が冴えなかった業態だが、5月末に原油価格が持ち直してきたことを受けて資源関連銘柄に買いが入りやすくなっている。


○協調減産の延長に合意するも下落は止まらず

原油価格は2015年から大幅な下落局面に入っている。
その背景には中国や新興国の景気減速による石油需要の低下や、アメリカでシェールオイル採掘技術が進歩し供給のダボつきが生まれたことが挙げられている。
原油価格の代表的な指標であるウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)の先物価格は2016年2月に約30ドルまで下がった。
足元は産油国であるOPEC採掘量の減産に合意したことを受けて50ドル近辺まで値を戻してきている。


5月25日OPEC総会が開催され、市場は今回のOPEC総会で減産幅や減産実施国の拡大を期待していた。
しかしながら、結果は減産措置の期限延長にとどまり総会を控えて52ドル台と高水準で推移していた原油価格は25日に再び48ドルまで低下している。


○不透明な資源関連投資の継続性

原油価格は減産調整を受けた調整売りでやや低調に推移しているが、国内の資源関連銘柄には復調の兆しが見えている。


まず、2016年度の原油元売り企業の決算は全ての企業で最終黒字に転換、前期に各社とも大きな赤字を出していただけにマーケットにはプラスの要因として受け止められた。
この要因は原油価格が戻しつつあることで「在庫評価損」が利益を押し上げたためだ。


また、新興国や中国の景気が上向きつつあることで、石油メジャーによる資源投資が増えつつある。
今年度は昨年度対比10〜20%程度投資が増える見込みであることからコンプレッサやプラントを取り扱う企業にとってプラスとなる見込みだ。
ただし原油価格が伸び悩む中で投資が継続するかは不透明と考えられている。


○資源関連銘柄が注目されている理由

こうしてみると、アメリカでシェールオイルが大規模に生産されているため、引き続き原油価格は伸び悩むことが想定される。
また原油価格がこのまま伸び悩めば昨年度対比で資源投資が増えてきたとしても、その継続性には不透明さが払拭されず当面資源関連銘柄の株価動向も不透明なものになることが想定される。


しかしながら、今回のOPECの減産合意前など思惑買いが入り原油価格が跳ね上がり、それに伴い資源関連銘柄に買い戻しがあったように、これまで安値で推移を続けてきた資源関連銘柄に買いが入り易くなる機会は今後も想定される。


加えて足元は新興国で原油の需要回復が想定されていることや、中国の景況感が前向きに転換してきていることもあり、需要が先だって原油価格が上昇することも考えられているようだ。
そうなれば、資源関連銘柄の収益改善期待が強まり、買いが入ることが期待できるだろう。


○福ちゃん注目の資源関連銘柄

(T:1605)国際石油開発帝石
国際石油開発と帝国石油の経営統合によって発足した、国内最大手の石油・天然ガス開発企業だ。
最大手だけに資源関連銘柄として高い注目を集めている。
4月に中東の地政学リスクが高まり原油価格が一時急上昇した際や、今回のOPEC原産延長の前に原油価格が思惑買いで上昇した際に同銘柄に買いが入っている。
今後も同様の局面で買いが入ることが想定されるため要チェックだろう。


(T:1662)石油資源開発
国内外の原油・ガス資源の権益を有し、開発・生産を行う企業だ。
従来は油田・ガス田の採掘を行う官営企業だった。
パイプライン輸送に関して高い技術力を有している。
今注目の海底資源メタンハイドレートに早期に注目し、経産省の試験に参画しているため、長期的にみて伸びが期待できる企業だと考えている。
5月12日に発表した17年3月期の決算は大幅減益で着地したものの、18年3月期の営業利益は急拡大することが見込まれている。
足元の株価は低迷しているため、長期的目線で割安と言える銘柄と考えられるだろう。


(T:6301)小松製作所
油圧ショベルなど建設機械の国内トップで世界でも第2位の企業。

高い技術が評価されアメリカ、欧州、アジア、オセアニアと幅広く展開している企業だ。
5月24日付けで野村證券が新興国の鉱山機械の回復が続く見込みとして目標株価を引きあげたことをきっかけに、今後の株価の動きに注目が集まっている。
油圧ショベルなどIoTを活用した遠隔操作技術の実用化を目指している。
こちらも資源関連銘柄として投資家の注目を集めやすい銘柄だ。


○福ちゃんの資源関連銘柄まとめ

資源関連銘柄は、原油価格や為替、地政学リスクに敏感で株価が変動しやすいという特徴がある。
特に原油価格がこれだけ大きくぶれやすい中ではリスクの高い銘柄とも言えるため、慎重な投資姿勢が重要だ。


その他にも、注目テーマ株、個人的に注目している個別銘柄情報を株大臣福ちゃんブログで幅広く紹介している。
話題のトランプ関連銘柄、フィンテック関連銘柄、VR関連銘柄、ドローン関連銘柄、自動運転車関連銘柄、IoT関連銘柄、人工知能関連銘柄、などに関する情報も日々更新しているので是非チェックして欲しい。
検索サイトで「株大臣福ちゃんの株会議」と検索してもらえればブログが読める。

更に株大臣福ちゃんLINEにて限定特別情報を配信中。
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執筆者名:株大臣福ちゃん
ブログ名:株大臣福ちゃんの株会議


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