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【中国の視点】香港の超人・李嘉誠氏:中国不動産売却継続、バブル崩壊予測か

発行済 2017-09-28 08:50
更新済 2017-09-28 09:00
香港の資産家・李嘉誠氏による中国不動産の売却が継続している。
香港メディアによると、李氏は世界で最も高い地域といわれている「香港山頂道(ピーク・ロード)」の住宅地2カ所を売却する計画だという。
売却価格は計20億香港ドル(約288億円)になる見通しだ。


李氏は2013年8月から保有する中国本土及び香港の不動産を相次いで売却していた。

売却額は約1000億香港ドルに上った。


業界専門家は、李嘉誠ファミリーがコア事業を不動産業から電気やガスの供給事業などに切り替えていると指摘。
李氏が香港や中国本土の住宅価格の高騰を警戒していると強調した。
李氏がすでに中国の不動産バブルの崩壊を予測していたとの見方も出ている。


また、ここ数日中国や香港の株式市場では、不動産株が急落している。
不動産株の急落について、住宅の購入制限など不動産引き締め策の強化が関連しているとの見方が出ている。
中国における住宅開発などで高い利益を得られる時代が終焉に向かっているほか、住宅価格がすでに一般国民が耐えられない水準まで上昇していると指摘されている。


なお、住宅市場への消費者金融ローンの流入が加速していることを受け、北京市や江蘇省など6省市の金融当局による監視は強化されている。
ドイツ銀行が発表したリポートによると、過去数カ月の間で中国の短期消費者金融ローンは大幅に拡大し、前年同期比で約35%増加したという。
ドイツ銀は、これら資金の3分の1は住宅市場に流入しているとの見方を示した。
金額に換算すると約4000億元になるとみられている。

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