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欧州市場サマリー(26日)

発行済 2009-11-27 05:24

     1632GMT       25日

ユーロ/ドル   1.4985      1.5139

ドル/円    86.65      87.30

ユーロ/円   129.78 132.19

              26日終値     前営業日終値

株 FT100 5194.13(‐170.68) 5364.81

  クセトラDAX     5614.17(‐188.85) 5803.02

金 現物午後値決め 1182.75 1179.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.255 (+0.015)  0.405(0.451)

独連邦債2年物 1.277(1.371)

独連邦債10年物(12月限) 123.67 (+1.02) 3.147(3.247)

独連邦債30年物   3.923(3.987)

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 <為替> 高リスク資産を回避する動きが再燃しドルが急伸した。米国が感謝祭で休日

のため商いは薄かった。欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数

<.FTEU3>が3%超下落し米株式先物も2%下げたことから、ドル売りポジションや商品

(コモディティー)などの買いポジションを縮小する動きが進んだ。

 

 <株式> ロンドン株式市場は急反落。ドバイの債務返済をめぐる懸念が広がるなか、

銀行株が大幅安となった。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は170.68ポイント(3.18%)安の

5194.13と、3週間ぶり安値で引けた。下落率は8カ月ぶりの大きさとなった。

 中盤にはロンドン証券取引所の技術的トラブルにより、3時間以上取引が停止される場

面もあった。

 ドバイ政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールド[DBWLD.UL]と系列の不動産開

発会社ナヒール[NAKHD.UL]が、ドバイ・ワールドのリストラクチャリング(事業再構築)

に向けた最初の措置として、数百億ドルの債務について返済延期を債権者に要請すること

を計画していると発表した。

 これを背景に世界的な金融システムの健全性が再び疑問視されるなか、銀行株が売られ

た。バークレイズ、HSBC、ロイズ・バンキング・グループ

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、スタンダード・チャーター

ド(スタンチャート)は4.8─8%安。

 ただ、米国市場が感謝祭で休場となるなか、出来高は比較的小さく、方向性を欠く展開

となった。

 GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド・モリソン氏は「商いが非常に薄い

なか、ドバイのニュースを受け下げが幾分きつくなった」と指摘した。

 鉱山株も軟調。景気回復の弱さをめぐる懸念が高まり、金属価格が下落したため連れ安

となった。アングロ・アメリカン、アントファガスタ、フレスニロ

カザキミス、BHPビリトン、ロンミンは4.2─6.4%値下が

りした。

 原油価格の下落を受けてエネルギー株も安い。BGグループ、BP、ロイ

ヤル・ダッチ・シェル、タロー・オイルは2.4─3.6%値を下げた。

 欧州株式市場は急反落し7カ月ぶりの大幅な下落率となった。ドバイ政府が、政府系持

ち株会社ドバイ・ワールドの事業再構築を進めるため、同社が抱える債務の返済猶予を要

請したことを受け、銀行株を中心に売りが広がった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は33.81ポイント(3.31%)

安の988.14と、3週間ぶり安値で引けた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は97.46ポイント(3.36%)安

の2799.44。

 ドバイ政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールドと系列の不動産開発会社ナヒ

ールの2社が、ドバイ・ワールドの事業再構築に向けた最初の措置として、数百億ドルの

債務について返済延期を債権者に要請することを計画していると発表した。

 コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「米国市場が(感謝祭で)休

場となるなか、ドバイをめぐる懸念が市場心理を揺るがす主要因となった。他には特に手

がかりはない」と指摘。「市場の不透明性が再浮上した格好だが、経済や市場のファンダ

メンタルズを反映するものではないと思う。心理的ショックにすぎない」と語った。

 ドバイ・ワールドへのエクスポージャーに対する懸念から銀行株が下落。HSBC

、サンタンデール、BNPパリバ、バークレイズ

クレディ・スイスが3.3―8%安となった。ロンドン証券取引所(LSE)

も同様の懸念から7.4%値下がりした。

 ポルシェは5.1%安。トレーダーによると、ドバイ・ワールドの債務問

題をきっかけに、カタール投資庁(QIA)が流動性確保のため、現在10%のポルシェ

への出資比率を引き下げるのではないかとの見方が広がった。

 原油安で石油株も軟調。BGグループ、BP、ロイヤル・ダッチ・シェル

、トタルが2.4―3.6%下落した。

 金属価格の下落で鉱山株も売られた。アングロ・アメリカン、アントファガス

、BHPビリトン、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ

リオ・ティント、エクストラータが4.2―6.8%安となった。

 ロンドン証券取引所ではこの日、システムの不具合から中盤までに3時間余り取引が停

止した。

 <ユーロ圏債券> 大半の国債価格が上昇。独連邦債先物は過去5カ月間の取引レンジ

の上限を上抜け大幅高となった。

 ドバイ政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールド[DBWLD.UL]と系列の不動産開

発会社ナヒール[NAKHD.UL]の2社が、ドバイ・ワールドのリストラクチャリング(事業再

構築)に向けた最初の措置として、数百億ドルの債務について返済延期を債権者に要請す

ることを計画していると発表した。

 これを受けてリスク回避の動きが強まり、安全とみられる資産に買いが入った。一方、

格付けや流動性の低い政府債は反対に売られた。

 ギリシャ国債10年物利回りは5.254%と5カ月ぶり高水準をつけ、

10年物としてはユーロ圏で利回りが最も高くなった。

 米国が感謝祭で休場にもかかわらず、取引は予想以上に膨らんだという。

 あるトレーダーは「出来高は多く、米国が休みだった割には予想よりもかなり忙しかっ

た。利回り格差は拡大し、主要銘柄の動きがよく、反対に周辺銘柄はさえず、株安と、典

型的な質への逃避の流れだった」と述べた。

 独連邦債先物12月限は、取引レンジ上限の123.12を上抜け、一時94

ティック高の123.59と今年4月2日以来の高値をつけた。清算値は89ティック高

の123.54。一日の上げとしては8月中旬以降で最大。出来高は63万枚強で過去2

営業日に近い規模だった。

 独連邦債2年物利回りは12ベーシスポイント(bp)低下し1.249%。 

 独連邦債10年物利回りは8bp低下し3.162%。

 2・10年債の利回り格差は4bp拡大し191bp。

 欧州株<.FTEU3>はこの日、3%強急落した。

                           [東京 27日 ロイター]

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