米国の消費者物価指数が上昇しインフレ圧力が増したことで、米連邦準備理事会(FRB)が、今年4回の利上げができる環境になったことを受け、ドルは10日ぶりの高値となった。
ドルインデックスは、午後2時(GMT 05:00)に94.69となり、0.13%上昇した。
これは米中の貿易摩擦の懸念から、通貨の逃避先として選好された結果と考えられる。 貿易摩擦は、2000億ドルにもなる中国製品への10%の関税賦課を水曜に米国が公表し、激化の様相を見せた。報復が報復を呼ぶ貿易摩擦は、世界の2つの経済大国が全面的な“貿易戦争”に陥る可能性があり、世界的に経済成長を弱めることが懸念されている。
USD / JPYのペアは、0.12%高の112.65となった。通常、政治的緊張や市場の混乱の時に安全な避難先として買われる日本円に対しても今週のドルは、約2%高くなっている。
一方、 AUD / USDのペアは0.07%上昇して0.7413ドルだった。金曜日のデータによると、6月の中国のドル建て輸出は、前年同月比で11.3%増となった。
ドナルド・トランプ米国大統領がイギリスのメイ首相に、EUからの離脱(ブレグジット)計画がこのままだと、米国との貿易協定に「悪影響を及ぼす」可能性があることを警告したことから、ポンドは週の最低水準まで下落した。