連邦準備理事会(FRB)が火曜日、9月利上げを示唆したことによってドルは上昇した。イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策発表に先駆けてポンドは下落した。
米ドルインデックスは最大0.21%下落し、日本時間15時52分(6:52 AM GMT)までに94.66まで下げた。
アメリカ経済は力強く成長しており雇用市場も引き続き順調である中、FRBが政策金利据え置きを発表し、ドルの需要は支えられている。
また、世界的な貿易摩擦に対する「新たな懸念」の中で、安全な資産としてのニーズも高まっている。
トランプ政権は、2000億ドル相当の中国製品への関税率を予定していた10%から25%に引き上げることを検討していると明かしたことで、世界二大経済大国の貿易摩擦が加速するとみられている。
ユーロはドルに対し下落し、0.21%安の1.1634になった。
日本円に対し、ドルは若干下落した。ドル円は0.09% 減で1ドル=111.62円となった。しかし、火曜日に日本がしばらく低金利政策を続けると発表した後のドルの上昇幅はほとんど保っている。
イギリス経済の弱い見通しと、ブレグジットによって不確実性が高まる中、イングランド銀行は0.5BPの利上げを決定したが、GBP/USDは0.28%下落し1.3090となっている。
ファンダメンタルリスクに敏感なオーストラリアドルも下落した。AUD/USD は0.3%減で 0.7383となった。中国の経済に大きく左右されるオーストラリア経済の状況を表している。
ニュージーランドドルもまた下落した。NZD/USD では0.28%減で 0.6773となった。