トランプ大統領による連邦準備銀行(FRB)の利上げ方針について批判するコメントが伝えられ、その影響によりドルは下落した。
数日後ワシントンで開かれる米中間の通商交渉に先駆けて下落し、投資家たちは2大経済大国の緊張が緩和されることを望んでいる。
米ドルインデックスは、一度8月9日以来の最安値である95.31まで下落したが、日本時間16時、0.2%下落し、95.5となった。
ドルはトランプ大統領が、月曜日ロイターとのインタビューで語った後下落したが、これはFRBの利上げや、経済回復へのパウエル議長の裁量を脅かすものでなない。
トランプ大統領は今年序盤、ジャネット・イエレン氏の後任としてパウエル氏を指名した。
トランプ大統領は、FRBが利上げを続けるのならそれを批判するスタンスをとると表明している。金利は上昇し続けると見られ、さらに今年中に2回の利上げが見込まれる。
トランプ大統領は、中国とEUの通貨操作を非難している。そして、今週は米中間の貿易問題にたいしての交渉はあまり進まないと考えていると述べた。
このコメントは、水曜日のFOMC議事録の公開に先駆けて発言された。投資家たちは議事録でFRBのインフレへの見通しや、経済、貿易摩擦への懸念についての発表に注目している。
金曜日、パウエル議長ジャクソンホール会議で初めてFRB議長として姿を現す。
セイフヘイブン通貨である日本円に対し、ドルは横ばいである。USD/JPYは、過去2ヶ月の安値である109.78を付けた後、現在110.08となっている。
ユーロは押し上げられ、EUR/USDは、1.1541の高値を付けた後1.1513となっている。
先週、トルコ危機による欧州の銀行の影響が懸念され、ユーロはドルに対し13か月の最安値をつけた。
トルコの金融機関は今週休日で休みであり、トルコリラは取引が閑散としている中で下落した。トランプ大統領が、アメリカ人牧師を拘束に対し、いかなる譲歩もしないとしていると発言して後に、トルコリラの売り圧が新たにはじまった。
一方、ポンドは上昇し、GBP/USD は0.26%増で1.2828となった。