米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で、金利引き上げがさらに進むことが示された後、豪ドルは国内の政治的混乱で弱含みとなった。
ドルインデックスは午後6時40分時点で0.35%上昇の95.33になった。前日の8月8日以来の最安値である94.83から上昇している。
連邦準備制度理事会(FRB)は、米国経済がこれ以上のペースで拡大すると予想し、さらなる金利引き上げの必要性を促した後、ドルは上昇した。
FRBはまた、FOMCで世界的な貿易戦争が企業や家庭にどのような影響を与えるかを議論したことを示した。FRBは今年2回利上げを実施しており、年末までにさらに2回の利上げが予想されており、引き続きこれを続ける見通しだ。
オーストラリアドルは、オーストラリアの政治的混乱からさらに米ドルに対して下落した。オーストラリアのターンブル首相は、与党自由党の中で指導力を問われており、数人の閣僚が辞任した後の21日の党首選に辛勝したものの、党内の不満はいまだ残っている状態だ。 AUD / USDは0.82%安の0.7290となり、8月15日には0.7201ポイントで19カ月ぶりの水準に近づいた。
トランプ大統領の元側近の有罪判決による政治的リスクに対する懸念と、米国と中国の貿易戦争に対する懸念もドルに対する安全資産としての需要を高めた。
中国からの輸入品への160億ドルの関税は木曜日に発効し、直ちに中国が米国製品へ160億ドルの報復関税を課した。両国の代表が米国内で事務レベルの協議中のため、ドルは円に対して高く、午後6時40分には USD / JPYは0.31%上昇して110.87となった。
ユーロは堅調なドルに対し、 EUR / USDは0.31%下落して1.1558となった。
ユーロ圏では、製造業購買担当者指数が54.6と発表され、7月の結果からも予想からも低い結果となった。貿易戦争の影響をメーカーが懸念しており、直近2年の最低レベルに近づいた。一方でMarkit総合購買担当者指数は54.4と予想よりも低いが、先月からは上昇した。