今週は金曜日に発表される米国の第3四半期GDPに加え、欧州中央銀行(ECB)とカナダ銀行の金融政策決定会合に注目したい。第3四半期GDPは、米国経済が4年で最高の成長を果たした第2四半期から減速すると予想されている。
また、FOMCによる利上げの結果、借り入れコストの上昇で打撃を受ける米国住宅市場(新築・中古とも)の健全性に関する最新指標が発表される。先週金曜日に発表された9月の中古住宅販売戸数は、6カ月連続で減少し、2年ぶりの最大の落ち込みとなっており、今週発表の住宅指標が注目される。
米国以外の注目といえば、水曜日のカナダ銀行の公定歩合だ。0.25%の利上げが予想されており、経済見通しも発表される。
欧州中央銀行(ECB)は、12月の景気刺激策終了に先立ち、木曜日に理事会を開いて金利を維持すると予想されている。
先週金曜日にドルインデックスは0.36%安の95.38となったが、直近7週間の高値圏にある。
ユーロは、金曜日につけた1.5週間ぶりの安値1.1433から回復し、 EUR / USDは0.52%上昇して1.1513となっている。
また、ポンドはドルに対して高く、 GBP / USDは0.48%上昇して1.3080となった。英国のメイ首相が、欧州連合(EU)と英国による合意を妨げてきたアイルランドの国境に関する主要な要求を取り下げる用意があることをブルームバーグが報道し、金曜日にユーロとポンドは上昇した。
ドルは円に対して高く、 USD / JPYは0.31%高の112.54となった。
9月のカナダ小売売上高と消費者物価指数が予想より弱い結果となった後、USD/CAD は5週間ぶりの安値水準から1.3133まで上昇し、1.3104で終了した。この失望させた経済指標は、カナダ銀行による今週の利上げを止めさせる可能性は低いと見られるが、経済見通しはタカ派的な内容にはならないかもしれない。
Investing.comは市場に影響を及ぼす可能性のある今週の重要なイベントを下記に集めた。
10月22日(月)
21:30 カナダ卸売売上高
10月24日(水)
0:20 カーニー・イングランド銀行総裁がトロントで講演予定
17:00 ユーロ圏製造業購買部協会景気指数、ユーロ圏サービス業購買部協会景気指数
23:00 カナダ銀行公定歩合発表
23:00 米国新築住宅販売戸数
10月25日(木)
06:45 ニュージーランド貿易収支
17:00 ドイツIFO景況指数
20:45 ECB公定歩合発表。ドラギ総裁記者会見
21:30 米国耐久財受注、失業保険申請件数
23:00 米国中古住宅販売保留
10月26日(金)
21:30 米国第3四半期GDP
23:00 米国ミシガン大学消費者信頼感指数
23:00 ドラギECB総裁がブリュッセルで講演予定