今週の注目は、米中間選挙と連邦準備制度理事会(FRB)による11月の連邦公開市場委員会(FOMC)だ。金曜日発表の強い雇用統計を受けたFOMCに注目が集まる。
中間選挙は火曜日に行われ、上院と下院の議員が選出されるが、その結果は貿易協議や関税賦課を進めるトランプ政権に影響を与える可能性がある。
FOMCは水曜から2日間開催されるが、利上げが予想される12月を前に、今回は金利を据え置くと見られている。
経済指標では月曜日のISM非製造業購買担当者指数、木曜日の失業保険申請件数、金曜日の生産者物価指数が注目される。米国以外では、英国経済の健全性を確認できるGDPが発表される。
先週金曜日の雇用統計により雇用者数は前月から大きく増え、前年比平均賃金は9年ぶりの高い伸びとなった。これを受けドルは、他の主要通貨に対し上昇した。ドルインデックスは0.27%高の96.34。水曜日には16カ月ぶりの高値となっていた。この強い労働市場の結果は、12月のFOMCでの利上げの可能性を相当に高めた。
ドルはユーロと円に対して上昇し、 EUR/USDは0.13%安の1.1388、 USD / JPYは0.43%高の113.20となった。
ポンドもまたドルに対して弱く、 GBP / USDは0.34%安の1.2968となった。イングランド銀行が木曜日に、ブレグジットがスムーズに進んでも利上げをする可能性があると示唆したことで、ポンドは週間で1.09%上昇している。
Investing.comは、市場に影響を及ぼす可能性のある重要なイベントのリストを下記にまとめた。
11月5日(月)
18:30 英国サービス業購買担当者指数
22:10 ボロス・カナダ銀行総裁がロンドンで講演
00:00 ISM非製造業購買担当者指数
11月6日(火)
12:30 オーストラリア準備銀行が政策金利と金融政策等を発表
米国中間選挙
11月7日(水)
06:45 ニュージ-ランド雇用者数増減
11:00 ニュージーランド予想インフレ率
16:00 独鉱工業生産
19:00 ユーロ圏小売売上高ドイツは工業生産に関するデータを生産する。
11月8日(木)
05:00 ニュージーランド準備銀行が政策金利を発表し、金融政策を発表
未定 中国貿易収支
22:30 米国失業保険申請件数
11月9日(金)
04:00 FOMC政策金利発表
18:30 英国GDP、製造業生産
22:30 米国生産者物価指数
23:05 クオールズFRB副議長がワシントンで講演
00:00 ミシガン大学消費者信頼感指数