先週、連邦準備制度理事会(FRB)が12月の利上げを示唆した。今週の注目はインフレに関する経済指標に移ることになる。
水曜日発表の10月の消費者物価指数は、上昇が予想されている。投資家は米国の消費動向を知る上で、前月より増加すると予想される木曜日の小売売上高にも注意を払っている。
水曜日にはダラスでパウエルFRB議長の演説があり、米国ならびに世界の経済問題について話すと予想される。また、クォールズ副議長の講演も同日に行われる。
米国外では、イギリスと欧州連合(EU)が合意に近づいていると報道されており、ブレグジット交渉は今週も注目され続けるだろう。英国の平均時給とインフレ指数からも目が離せない。
ユーロ圏、ドイツ、日本は第3四半期GDPを発表する予定である。一方、イタリアは火曜日までにEUへ新しい予算案を提出することを求められているが、イタリアが予算変更をしなければ制裁へとつながる可能性がある。
米連邦準備理事会(FRB)が12月以降の利上げを示唆した翌日の金曜日に、ドルは他の主要通貨に対して上昇した。
ドルインデックスは、10月31日に値をつけた16ヶ月ぶりの最高値である96.98からさほど遠くない、96.74となっている。
ユーロは金曜日の後半にドルに対し値を下げ、 EUR / USDは0.25%安の1.1335となった。
円はドルに対し値を上げ、 USD / JPYが0.21%下落して113.81となった。
一方、英ポンドは2日連続安となり、 GBP / USDは0.7%下落し、1.2970となった。ポンドの下落はジョー・ジョンソン運輸大臣の辞任後に起こったが、この辞任はブレグジットに関してメイ首相に圧力を加えた。
Investing.comでは市場に影響を及ぼす可能性のある重要なイベントのリストを作成した。
11月12日(月)
15:00 工作機械受注
11月13日(火)
4:30 サンフランシスコ連邦準備銀行総裁メアリー・デイリー氏がアイダホで講演
9:30 ナショナルオーストラリア銀行企業信頼感指数
18:30 英国求職者給付受給者数増減、平均所得
19:00 ZEW景気期待指数(ドイツ)
00:00 連邦公開市場委員会ブレイナード委員がフィラデルフィアで講演
11月14日(水)
8:50 日本第3四半期GDP
11:00 中国固定資産投資、鉱工業生産
16:00 ドイツ第3四半期GDP
19:00 ユーロ圏第3四半期GDP
22:30 米国消費者物価指数、コアCPI
00:00 クォールズFRB副議長がワシントンで講演
11月15日(木)
8:00 パウエルFRB議長は、ダラスで講演
9:30 オーストラリア雇用者数増減
18:30 英国小売売上高
22:30 米国コア小売売上高、ニューヨーク連銀製造業指数、フィラデルフィア連銀製造業指数
00:00 クォールズFRB副議長がワシントンで講演
11月16日(金)
1:30 パウエルFRB議長がダラスで講演
17:30 ドラギ欧州中央銀行総裁がフランクフルトで講演
22:30 カナダ製造業出荷