水曜日にドルは下落した。一方、ポンドは1年以上も交渉が続いたブレグジット合意に関する草稿を議論する緊急閣議を前に、1.30を下回って推移している。
ドルインデックスは午後6時28分時点でに0.05%安の97.09。月曜日には16ヶ月ぶりの高値である97.53をつけていた。
火曜日の GBP / USDは1.3046の最高値をつけた後ポンド安となり、1.2968となっている。英国による欧州連合(EU)からの離脱条件に関する協定に事務レベルで合意した後、ポンド高となっていた。しかし、メイ英首相が、大きく意見が分かれる閣僚を説得し、閣議をまとめることができるかが不透明であることから、現在はポンド安となっている。内閣がこの計画を承認すれば、EUは11月25日に臨時のサミットを開催しブレグジットを正式合意する予定だ。メイ首相は、これを12月中旬に議会へ提出する可能性が高い。
EUR / GBPは前日と変わらない0.8700となっており、火曜日につけた5ヶ月ぶりの安値0.8655を上回っている。 EUR / USDは0.19%安の1.1269となっている。
ドイツでは、第3四半期GDPが発表されたが、2015年第1四半期以来初めて前期比でマイナス成長となった。これにより貿易戦争が世界経済の見通しに悪影響を及ぼすとの懸念をさらに高めることとなった。午前中には日本の第3四半期GDPが発表されており、こちらもマイナス成長となっている。午後7時発表のユーロ圏第3四半期GDPは前期と同じ0.2%だった。
イタリアが欧州委員会の求めていた予算案の修正を拒否したことで、EUによる制裁措置の発動がありうる事態となっており、今後の動向次第ではユーロ安へとつながる可能性がある。
ドルは円に対して安定しており、 USD / JPYは0.05%高の113.88となっている。