ドル/円
午後3時現在 92.19/20 1.4390/94 132.69/72
正午現在 92.29/31 1.4402/05 132.90/98
午前9時現在 92.34/39 1.4396/01 132.98/04
NY17時現在 92.28/32 1.4403/09 132.98/04
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[東京 7日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点
から小幅安の92円前半で推移している。12月の米雇用統計をにらみ、これまでのレン
ジの上限付近で上抜けるか押し戻されるかの判断材料を待ってもみあった。一方、11月
豪小売売上高が予想を上振れたことから豪ドルが上昇、豪ドル/円が1年3カ月ぶりの高
値をつけたことでクロス円に買いが広がったが、豪ドルの上昇が続かなかったことで午後
はクロス円の下げが目立った。
前日海外市場でのドル/円の上昇局面では4日につけた直近高値93.22円に手が届
かず、上値の重さが意識された流れを受けてじわりと弱含んだ。92円台前半から半ばは
昨年9月下旬からのレンジの上限。4日には93円台まで買われたもののその後は押し戻
されており、レンジをクリアに切り上げるかどうかの分岐点となる水準で、米雇用統計を
待ってもみあった。
「雇用統計前は大きくは動けないとの見方から、レンジと割り切った取引になっている
ようだ。ドル・ロングはいったん落とした一方で、91円を割れなかったことでショート
筋も切らされており、ポジション的にも大きな傾きはない」(大手銀行)という。
午前9時半に発表された11月豪小売売上高が1.4%増と事前予想の0.3%増を大
きく上回り、豪ドルが急騰した場面では豪ドル/円も85円前半から1年3カ月ぶり高値
となる85円半ばまで上昇。これがクロス円に幅広く波及してユーロ/円も133.60
円ときょうの高値をつけた。
その後、中国人民銀行が3カ月物手形入札の利回りを1.3280%から1.3684
%に引き上げたことから流動性引き締め策の強化との見方が広がり中国株のほか原油など
商品市場の上値が重くなり、豪ドルの上昇もストップ。午後に入ると「クロス円を買い上
がったあとのロングの投げが出てきた」(国内銀行)ことからドル/円もつれてじり安と
なった。
<米雇用統計期待がMBS購入継続の議論への反応薄める>
米連邦準備理事会(FRB)が6日公表した2009年12月15―16日の連邦公開
市場委員会(FOMC)議事録では、一部メンバーがモーゲージ担保証券(MBS)買い
入れの段階的な縮小がぜい弱な住宅市場の回復を損なう恐れがあるとの懸念を表明、また
資産買い入れプログラムの強化が望ましい選択肢となる可能性も指摘されたことが関係者
の注目を集めた。
みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は「MBS買い入れは
続けるべき。FRBの資金循環統計によると、直近3四半期のMBSの買い手はほとんど
がFRB。買い入れをやめるとMBS市場にストレスがかかり、底入れの兆しの出てきた
住宅市場を混乱させる」とみている。
しかし、終了を決めていたMBS買い入れを継続することは、国債買い入れ終了などF
RBが進めてきた異例の政策からの出口の模索に逆行する。足元の市場では週末の米雇用
統計の改善期待が強く、ドル/円はレンジ上限近辺で高止まり、ユーロ/ドルも1.45
ドルをつけられず、ドルを売り込めない。
米雇用統計期待でややハト派的なFOMC議事録への反応が薄れた格好になっただけに
「雇用統計が期待を下回った場合、FOMC議事録があらためて意識されてドル売りが強
まりそうだ」(みずほコーポレート銀行、唐鎌氏)という。
<ドル高定着期待は乏しい>
12月米雇用統計への市場の期待が強く非農業部門雇用者数(NFP)の増加期待の織
り込みも進んでいるため、一段のドル買いを誘発するNFPのハードルは徐々に上がって
いるという。直近のロイター予測によるとNFPは8000人の減少。これに対して「5
万─10万人の大幅増加なら十分なドル買い材料になるが、横ばい前後ならドル/円は米
金利次第。しかし、対他通貨では反応しにくいのではないか」(大手銀行)という。
ただ、12月の米雇用統計が改善したとしても、ドル買いトレンドがそのまま定着する
との見方は乏しい。FOMC議事録で終了が決まっていたMBS買い入れの継続が議論さ
れるなど、FRBの慎重な姿勢は市場に波紋を広げている。「いずれドルは反落する。実
際、G3通貨でドルを売り込めない分、代替的に新興国通貨を対ドルで買い上げるなど、
ドル売りの動きは始まっている。米雇用統計でドルを買ったとしても、反落のタイミング
を探りながらのドル買いになる」(大手銀行)という。
また、FOMC議事録は、米雇用統計期待の強さに対する警戒感も呼び起こしたという
。「雇用統計に対する期待は強いが、FOMC議事録を受けて結果が逆サイドに振れる可
能性も視野に入ってきた」(国内銀功)との声も上がった。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
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