14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ギャップアップもインデックス主導で振らされやすい■前場の注目材料:大日精、19年3月期純利益予想を下方修正■三菱ケミHD、米に進出、3Dプリンター用樹脂生産、成長市場で攻勢■ギャップアップもインデックス主導で振らされやすい14日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から、主力大型株主導での上昇となろう。
13日の米国市場ではNYダウが148ドル高となった。
2月生産者物価指数が予想を下振れ、インフレ懸念が後退したほか、堅調な1月の耐久財受注や建設支出が好感された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の21285円。
円相場は1ドル111円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップからのスタートなり、日経平均は前日の下落分を埋める格好となろう。
また、英議会下院は13日、英国が欧州連合(EU)との合意なく離脱することに反対する動議を賛成多数で可決した。
合意なしの離脱は英経済にとって最悪のシナリオと多くの企業が想定していたが、秩序なき離脱は一先ず回避されそうであり、買い戻しを誘う流れになりそうだ。
もっとも、薄商いが続いている需給状況であり、積極的な買い方は不在である。
売り方の買い戻しの動きによって指数は押し上げられる格好となろうが、買い戻しの動きが一段と強まる格好にはならず、買い一巡後はこう着といったところであろう。
ただし、商いが薄い中でもあるため、もち合いレンジの中ではあるが、意外高も意識しておく必要はありそうだ。
一方で以前も伝えているが、VIX先物のショートポジションが引き続き積み上がっている状況であり、これを危惧する声も聞かれている。
ショートポジションの積み上がりがVIX指数の買い戻しによる急騰に向かい、これが株式市場への売り圧力につながるとの見方である。
それ故に株式市場ではロングポジションに傾きづらく、買い戻し主導の相場展開が続くといったところである。
物色については、インデックス主導の展開になりやすく、指数インパクトの大きいソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)辺りがけん引する格好になろう。
■大日精、19年3月期純利益予想を下方修正大日精 (T:4116)は13日、2019年3月期業績予想の修正を発表。
純利益を従来の75億円から45億円に下方修正している。
固定資産の譲渡の決定に伴い、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき帳簿価額を回収可能価額まで減損している。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(25702.89、+148.23)・ナスダック総合指数は上昇(7643.41、+52.37)・シカゴ日経225先物は上昇(21285、大阪比+235)・SOX指数は上昇(1360.77、+5.65)・VIX指数は低下(13.41、-0.36)・米原油先物は上昇(58.26、+1.39)・米中貿易戦争終結への期待感・日銀のETF購入・三菱ケミHD (T:4188)米に進出、3Dプリンター用樹脂生産、成長市場で攻勢・GSユアサ (T:6674)トルコで新工場稼働、高性能鉛蓄電池、22年めど年産200万個・SCSK (T:9719)ニアショア1000人体制、子会社に保守など移管・メルカリ (T:4385)コスメも対応、バーコード出品機能、売り買い活性化・アサヒ (T:2502)AIで飲料生産調整、IBMと試験運用、夏にも本格稼働☆前場のイベントスケジュール・11:00 中・2月鉱工業生産(年初来)(前年比予想:+5.5%、1月:+6.2%)・11:00 中・2月小売売上高(年初来)(前年比予想:+8.2%、1月:+9.0%)
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