為替市場ではブレクジットや米欧通商問題が焦点となっている中、10日のドルや日本円は横ばいとなっている。
セーフヘブンの日本円は、米欧の通商問題や国際通貨基金(IMF)の世界成長見通し引き下げの発表などによって支えられていた。ドル円では、0.03%安で11.14となっている。
8日では、米国とEUの間で関税合戦の可能性が浮上した。トランプ米大統領は9日に110億ドル相当のEU製品に対して報復関税を課す用意があると発言している。また、EUも対抗措置を検討しているとのこと。
航空機への政府補助金においては、米国とEUの間で2004年から争っている。世界貿易機関(WTO)は昨年5月に、EUのエアバスへの補助金は不当であると判決している。
一方、米ドルインデックスは小動きで、96.637となっている。
IMFは19年の世界成長見通しを1月に発表した3.5%から3.3%に引き下げた。3.3%の経済成長はリーマンショック後の2009年以来の低水準である。
今後に目を向けると、日本時間午後20時45分に欧州銀行(ECB)は政策金利を発表する。
また、EUの臨時首脳会議が10日に控えており、メイ首相が求める6月30日までの離脱延期が承認する見通しがあるという。
EUR/USDは小動きで1.1260、GBP/USDは0.1%高で1.3069となっている。
AUD/USDとNZD/USDはそれぞれ0.2%高、0.1%高となっている。