日本SHL (T:4327):1874円(+144円)年初来高値。
19年9月期第2四半期累計(18年10月-19年3月)の営業利益を前年同期比28.7%増の7.62億円と発表している。
総合適性テスト「GAB」の好調でプロダクトが伸びたことに加え、コンサルティングも「Webテスト」の顧客仕様版の販売や各種分析案件の受注が順調だった。
通期予想は前期比0.5%増の11.66億円で据え置いた。
進捗率は65.4%に達しており、上方修正への期待から買いが集まっている。
信越化 (T:4063):10225円(-205円)続落。
26日に19年3月期の決算を発表、営業利益は4037億円で前期比19.9%増益、四半期ベースで約3割の増益基調が続いていたが、1-3月期は一転して2ケタの減益に転じており、市場予想を大幅に下回る着地となった。
主要セグメントが揃って増益率鈍化の形に。
今回も会社側では通期予想を未公表、増益率鈍化は織り込まれつつあったが、実績値の下振れもあり、一段とコンセンサスが切り下がる格好にも。
日立 (T:6501):3831円(+142円)大幅続伸。
26日に19年3月期の決算を発表、調整後営業利益は7550億円で前期比5.6%増益、海外EPC案件での損失計上などはあったが、従来計画を上回った。
20年3月期は7650億円で同1.3%増益の見通し。
市場コンセンサスは200-300億円下回っているが、Lumada事業などへの成長投資増額が減益見通しの主因であり、実質的には期待通りの水準と捉えられる。
配当金が期待以上であったこともポジティブ視。
コマツ (T:6301):2589.5円(-262.5円)急反落。
26日に19年3月期の決算を発表、営業利益は3978億円で前期比48.2%増益、市場想定線上での着地となった。
一方、20年3月期は3370億円で同15.3%減益の見通し。
市場予想は微増益確保であったため、マイナス材料とされている。
インドネシアの鉱山機械の需要減少見通し、固定費の増加などが市場予想下振れの背景に。
想定以上の減益計画に加えて、米中貿易協議の頓挫懸念なども本日の売り材料になっている。
DWTI (T:4576):519円(+18円)大幅に4日続伸。
眼科手術補助剤「DW-1002」のサブライセンスアウト先のDutch Ophthalmic Research Center International B .V.(DORC)が内境界膜染色を適応症として、米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請を提出したと発表している。
DW-1002は既に欧州などで製造・販売されている。
また、FDAから希少疾病用医薬品に指定され、7年間の排他的先発販売権が与えられている。
村田製 (T:6981):5290円(-670円)急落。
26日に19年3月期の決算を発表、営業利益は2668億円で前期比63.4%増益、減損損失計上によって、従来計画の2750億円をやや下回る着地に。
一方、20年3月期は2200億円で同17.5%減益の見通し。
市場予想を1000億円程度下振れており、ネガティブなインパクトが先行している。
MLCC価格下落を前提とするなど保守的な計画とはみられるが、想定外の2ケタ減益ガイダンスには失望感が強まる形に。
ソニー (T:6758):5519円(+307円)急反発。
26日に19年3月期の決算を発表している。
営業利益は8942億円で前期比21.7%増益、従来計画の8700億円を上回る着地となった。
また、20年3月期見通しは8100億円で、同9.4%減益の見通しだが、足元でG&NSを中心に警戒感も強まっていたなか、一過性要因を除いたベースでの実質増益予想を受け、安心感が強まる形になっている。
増設棟の建設を検討するなど、イメージセンサーの需要拡大基調確認もポジティブに捉える動きが先行。
日パレット (T:4690):2043円(+188円)大幅高。
19年3月期の営業損益を従来予想の1.30億円の黒字から2.57億円の黒字(前期実績0.07億円の赤字)に上方修正している。
石油化学樹脂関連企業の一部で戦略的に在庫を増やす動きがあったほか、プラントの定期修繕を翌期に控えた備蓄等があったため、パレットのレンタル枚数が増加しているため。
一般顧客向けのレンタルも好調。
レンタル稼働率の向上で売上原価率が低下したことも利益拡大に寄与する見通し。