トランプ米大統領が2000億ドル相当の中国製品に対する関税率を現行の10%から25%へと引き上げる考えをツイッターでの投稿で示し、人民元は急落している
日本時間午後3時16分の時点で、 USD/CNYは0.24%高で6.7767となっている。
6日ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官はトランプ氏の発言について、中国側のコミットメントに後退がみられたことが原因であることを述べている。
しかし、ライトハイザー氏は9〜10日の劉鶴副首相との協議は行われる可能性があることを述べている。一方ムニューシン氏は、中国が態度を変えればトランプ氏に報告するとし、関税見直しの可能性も示唆している。
6日、米ドルは人民元に対して4ヵ月ぶりの高値まで上昇した。
また、中国銀行は中小銀行を対象に預金準備率を下げることを発表した。
中国は8日に貿易収支を、そして9日に消費者物価指数を発表する予定である。
米ドルインデックスは0.09%安で、97.183である。
米中貿易戦争のニュースの他では、FRBが先週に金利は据え置く考えを示した後で10日の米消費者物価指数に注目が集まるだろう。
オーストラリア準備銀行は、金利を据え置くことを発表し、AUD/USDは0.62%高で0.7033となっている。またニュージーランド準備銀行の政策金利発表は明日に控え、NZD/USDは0.08%高で0.6617となっている。
豪ドルとNZドルは中国経済と密接に関係があるため、5日の米国による追加関税の報道によって下落していた。
典型的に地政学的リスクの上昇時には円高の傾向になり、USD/JPYは0.14%安で110.61となっている。