12日、ドルインデックスは一時2か月ぶりの低水準となった。米中貿易摩擦でドルが下げ圧力を受けており、FRBは利下げを示唆している。
12日午後6時49分時点でドルインデックスは0.01%安の96.637。
米国債利回りの長期的な低下によりドル安の流れとなっている。軟調な5月米雇用統計を受けFRBによる利下げ観測が高まったのち、7日の米国債利回りは2か月ぶりの低水準となった。
6月18、19日に行われる次回のFOMCでの政策金利見通しに注目が集まる。
バークレイズ為替ストラテジストの門田真一郎氏は「FRBによる利下げで相場は大きく変動する。市場は次週のFOMCでどの程度金融緩和が行われるかを注視している」と指摘。
先週からFRBによる年内の利下げ観測が強まっている。パウエルFRB議長らは金融緩和を示唆している。
ユーロドルは1.1328で小動き。
また、ユーロはトランプ米大統領の影響をほとんど受けていない。トランプ大統領は11日、「ユーロやその他通貨がドルに対し過小評価されており、ドルは大きな不利益を被っている」とツイート。ユーロは6月に入ってから対ドルで約1.4%上昇している。
ドル円は0.22%安の108.26。リスクオフの流れで円需要が高まり、ドル円は先週5か月ぶりの安値となる107.810を付けていた。
共同執筆:ロイター