FRB(連邦準備制度理事会)が利下げを行う準備ができていることを示したことで、20日のドルは下落している。
20日午後5時5分時点で、ドル指数は0.42%安の96.178ドルとなっている。
FOMC(連邦公開市場委員会)は、予想通りFF金利誘導レンジを2.25%-2.5%の範囲で据え置いた。
FOMCの声明文では「忍耐強く」という文言を外し、「景気拡大を持続するために適切に行動する」とされた。
また「我々は経済活動の拡大の持続、堅調な労働市場、目標の2%の物価上昇率を予想し続けているが、この展望に対する不確実性が増加している」とした。
みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は、「問題は、もはやFRBが7月に利下げを行うかどうかではない。利下げが0.25%なのか0.5%なのかだ」とロイターに対し述べた。
一方、日銀は見込み通り、短期金利をマイナス0.1%に維持した。
声明では「海外経済を巡る下振れリスクは大きいため、下振れリスクの日本の企業心理・家計心理への影響を注視する必要がある」とした。
またドル円は、0.37%安の107.69円を付けており、NZドル/米ドルは、0.82%高の0.6591ドルとなっている。
ニュージーランド統計局の発表では、3月までの第1四半期ニュージーランドGDPは前期比0.6%増と、市場予想にも一致した。しかし、住宅市場や移民流入における根本的な弱さが経済に対する外的圧力を強めているとみられている。
一方で豪ドル/米ドルは、0.54%高の0.6918ドルとなっている。