14日のドル・円相場は、東京市場では108円52銭から108円18銭まで下落。
欧米市場でドルは108円03銭まで下げた後に108円46銭まで買われており、108円40銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は主に108円台前半で推移し、もみ合う展開となりそうだ。
14日の米株安を背景に日本株は伸び悩む可能性があり、やや円買い方向に振れる展開もあり得る。
前日海外市場では、先週10-11日に開催された閣僚級の米中貿易協議に関し、部分的な合意を消化する展開となった。
両国の貿易摩擦の激化は回避され安心感も広がったが、中国側が最終的な意見の一致にはなお時間を要するとしていると報じられ、再び懸念が広がった。
安全通貨のドルや円、スイスフランが買われ、ドル・円は一時下げた後、値を戻す展開に。
また、米国株安でドルの戻りの鈍い展開となった。
3連休明けの本日の東京市場は、日本株安を手がかりに円買いは先行する見通し。
ただ、午前中に黒田東彦日銀総裁が支店長会議で発言する機会があり、今月末の日銀金融政策決定会合で一段の金融緩和などに思惑が広がれば、円買いは弱まる見通し。
その後、中国のインフレ指標は、生産者物価指数(PPI)は前回実績を下回る可能性がある一方、消費者物価指数(CPI)は底堅い数値が予想される。
米中貿易協議の懸念再燃で中国株の動向も警戒されるが、経済指標が予想に沿った内容であれば、リスク回避的なムードは広がらないとみる。