■強含み、米利下げ余地でユーロ買い強まる先週のユーロ・ドルは強含み。
欧州連合(EU)が来年1月31日までの英国の離脱期限延期を承認したことからポンドが反発し、ユーロも連れ高になった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの追加利下げを決定されたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げ余地を残す発言をしたことから、ユーロ買い・ドル売りは縮小しなかった。
取引レンジ:1.1074ドル-1.1176ドル。
■もみ合いか、インフレや個人消費関連の経済指標に注目今週のユーロ・ドルはもみ合いか。
ユーロ圏経済の回復は遅れており、生産者物価指数や小売売上高などが市場予想を下回る低調な内容だった場合、ユーロ売り・米ドル買いが再び強まる可能性がある。
予想レンジ:1.1000ドル−1.1300ドル■下げ渋り、日銀追加緩和の可能性残る先週のユーロ・円は下げ渋り。
欧州連合(EU)から英国が合意なしの離脱を強行するおそれはなくなったことから、ユーロ買い・円売りが先行した。
ユーロ圏の経済成長率の鈍化を嫌気したユーロ売り・円買いが一時優勢となったが、日本銀行による追加緩和の思惑は後退せず、ユーロ・円は下げ渋った。
取引レンジ:120円29銭−121円47銭。
■弱含みか、ECBによる追加緩和の思惑残る今週のユーロ・円は弱含みか。
ユーロ圏の生産者物価指数や小売売上高などの経済指標が売買材料となりそうだ。
インフレ鈍化の思惑などで欧州中央銀行(ECB)による一段の緩和政策が意識された場合、ユーロ売りが強まる展開も予想される。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・5日:9月生産者物価指数(8月:前年比-0.8%)・6日:9月小売売上高(8月:前月比+0.3%)予想レンジ:119円50銭−121円50銭