本日の日経平均は3日続伸となった。
前日の米国株式市場では、主要指数の連日での最高値更新を受けた利益確定の動きのほか、米中首脳会談の開催時期が12月となる見込みであると報じられたことで貿易摩擦解消期待がやや後退し、NYダウは反落。
円相場も1ドル=109円を割り込んだことで、本日の東京市場に対しても朝方は利食い売りが先行した。
一方で、決算後に売り込まれたソフトバンクG (T:9984)が急速に下げ幅を縮小したほか、トヨタ自動車 (T:7203)が後場の取引時間中に発表した市場想定を上回る7-9月期業績などを受け、日経平均は大引け前にプラス圏を確保した。
なお、日経平均は終値ベースで連日の年初来高値更新となった。
大引けの日経平均は前日比26.50円高の23330.32円となった。
東証1部の売買高は12億6775万株、売買代金は2兆3894億円だった。
業種別では、精密機器が2%高になったほか、その他金融業、非鉄金属、小売業、医薬品が堅調な一方で、海運業や鉄鋼が1%安となった。
売買代金上位では、ファンド事業における損失計上で7-9月期が大幅赤字になったソフトバンクGがトップとなり、朝方に一時4%安となった後に下げ渋る展開となった。
上昇銘柄では、前日の決算発表で7-9月期の上振れや中期目標数値などが評価されたオリンパス (T:7733)が指数をけん引し、後場の取引時間中の決算発表後に買いが優勢となったトヨタ自動車が1%高になったほか、武田薬品 (T:4502)、ファーストリテ (T:9983)、キーエンス (T:6861)、NTT (T:9432)が堅調。
一方で、決算が嫌気されたところとしてSUMCO (T:3436)や東海カーボン (T:5301)が軟調であったほか、ソニー (T:6758)、任天堂 (T:7974)、ソフトバンク (T:9434)、三菱商事 (T:8058)、三菱UFJ (T:8306)、オリエンタルランド (T:4661)などもさえない。