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東京外為市場・15時=ドル93円前半、中国経済指標はノーサプライズ

発行済 2010-04-15 16:08

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 93.24/29  1.3636/38  127.19/22

正午現在   93.48/52  1.3648/49  127.62/66

午前9時現在 93.28/31  1.3655/58  127.40/43

NY17時現在 93.22/25  1.3650/55  127.28/31

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 [東京 15日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時

点に比べてほぼ横ばいの93円前半で推移している。中国の人民元切り上げや金融引き締

めをめぐって第1・四半期国内総生産(GDP)など経済指標が注目を集めたが、事前予

想の範囲内だったことから値動きに大きな影響は与えなかった。

 

 前日の米ダウ工業株30種<.DJI>が100ドルを超える上昇となったことを受けたリス

ク・オンの地合いを引き継ぎ、東京市場ではドル/円が93円前半から緩やかに上昇。午

前11時に発表される中国の経済指標を控えてイベントリスクからいったんもみあう場面

もあったが、発表された中国指標がおおむね市場予想の範囲内だったことでドル/円は一

時93.53円まで上昇した。「中国指標発表前の過度な警戒感がはく落し、米国株の上

昇を受けたリスク・オンの流れがいったん戻った」(日興コーディアル証券為替ストラテ

ジスト、松本圭史氏)という。

 中国が発表した第1・四半期GDP前年比伸び率は、事前予想の11.5%をやや上回

る11.9%。また、中国の今後の金融引き締めを占ううえで注目されている3月消費者

物価指数(CPI)は事前予想の前年比2.6%上昇に対して同2.4%上昇となった。

 日興コーディアル証券の松本氏は「中国の指標は事前予想の範囲内でサプライズなし。

GDP伸び率が12%に乗せ、CPI上昇率が3%を超えるようだと人民元切り上げがセ

ットになる可能性があるとみていたが、そこまではいかなかった。事前予想を上まわるよ

うな引き締め観測にもつながっていない」としている。

 14日の段階で、2人の市場関係筋が、中国の第1・四半期GDP成長率は前年比約

11.9%との見通しを明らかにしており、また、同筋のうちの1人は3月のCPI上昇

率を前年比約2.4%の見通しとしていた。これを受けて「市場のポジションがある程度

こなれていた」(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)ことも値動きを限定的なも

のにした。

 ただ「人民元切り上げはいつあってもおかしくない」(日興コーディアル証券の

松本氏)。市場の切り上げ観測は根強く「早ければ明日との見方もくすぶっている」(セ

ントラル短資FX、武田氏)という。

 このため、買い一巡後はドル/円の上昇が一服。再び93円前半でもみあった。

「93.50円付近からは実需のドル売りや根強い人民元切り上げ観測による円買いが入

っている。一方で、93円ちょうど前後には国内勢の買いがあるようだ」(セントラル短

資FX、武田氏)という。

 市場の人民元切り上げ観測に対して、中国からの情報発信は引き続き硬軟両様。中国国

家統計局は消費者物価のインフレは安定しているとしたうえで、「輸入インフレ圧力が増

している」などと物価上昇圧力が働いていることも指摘した。市場には人民元の評価が低

く抑えられていることが中国の輸入物価を押し上げる一因との見方がある。国家統計局は

さらに「3%のCPI目標達成は困難な可能性」を指摘したうえで、真剣に努力すれば達

成できる範囲にあるとした。

 一方で、中国商務省の姚堅報道官は「今年前半は貿易赤字となる月が頻繁にある見通し

として、「米国は自国の経済問題を人民元のせいにすべきではない」との姿勢を示した。

さらに「人民元の安定維持は、輸出業者の支援だけを目的とするものではない。ホットマ

ネーの流入を抑制する非常に重要な手段ともなり得る」と述べた。

 ユーロ/ドルは、米株高を受けた海外市場でのリスク・オンを引き継いで1.36ドル

台前半で始まったが「ギリシャ問題などを考えれば買いにくい」(セントラル短資FX、

武田氏)ことから緩やかに下落。ただ、下値も限られ、きょう午後3時過ぎまでの値幅は

1.3629─1.3666ドルの37ポイントにとどまった。

 全般に動きが乏しいなかで、個人の証拠金取引は高金利通貨にシフト。「南アフリカラ

ンド/円に買いが入っている。(2008年秋以来の高値圏にある)豪ドル/円は88円

近辺まで売りが優勢になっているが、投資家の目線は上をみているようだ」(セントラル

短資、武田氏)との声が上がった。

 

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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