ドル/円
正午現在 91.66/71 1.1961/63 109.66/71
午前9時現在 91.55/59 1.1920/25 109.16/21
NY17時現在 91.41/45 1.1916/18 108.93/00
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[東京 8日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から
小幅高の91円半ば。米株安を引き継いでマイナス圏で取引が始まったアジア株が小幅な
がらプラス転換したことを受け、外為市場では円が弱含みとなった。しかし値動きは小幅
で、ユーロは安値圏でのもみあいが続いた。
ユーロ/ドルは東京市場で朝方の1.19ドル前半から半ばへ、ユーロ/円も同108
円後半から109円半ばへじり高となった。仲値でドルが不足してドル/円に上昇圧力が
かかったこと、アジア株の下げ止まりなどが手掛かりとなった。ユーロ/ドルは前日東京
市場でつけた4年ぶり安値から100ポイント弱、ユーロ/円は同8年半ぶり安値から
1.8円の切り返しとなった。
しかし、ユーロ/ドルもユーロ/円も、反発は前日東京の午後から続くレンジ相場の範
囲内。買い戻しに勢いはなく、安値圏でのもみあいが続いた。市場では、ユーロの先安見
通しが依然として大勢を占めている。
アジア株の底堅さを受け、海外市場で強含みとなった円は反落。豪ドル/円は73円後
半から75円前半へ、カナダドル/円は86円前半から後半へじり高となった。ただ、前
日海外で欧州株が一時プラス圏に浮上した際につけた高値には届かず、レンジ内のもみあ
いが続いた。
市場では「シリアスな状態は回避できているが、株式関係者はユーロを注視し、外為関
係者は株価を注視する状況」(外銀)が続いている。
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、現時時間7日の講演で個人消費と企
業支出の改善に言及。米経済は「二番底」を回避するのに十分な強さがあるようだとの見
解を示した。
ただ同時に、リセッション(景気後退)の深刻さを踏まえると、回復のペースは緩やか
なものとなり、失業率も恐らくゆっくりとしたペースでの低下にとどまるとの認識を示し
た。市場では発言がタカ派的とする声もあったが、値動きに目立った反応はなかった。
(ロイター 基太村真司記者)