1327GGMT 9日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
10日終値 前営業日終値
株 FT100 5132.50(+46.64) 5085.86
クセトラDAX 6056.59(+71.84) 5984.75
金 現物午後値決め 1217.50 1233.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.180 (+0.010) 0.200(0.281)
独連邦債2年物 0.516(0.483)
独連邦債10年物(9月限) 128.48 (‐0.72) 2.627(2.554)
独連邦債30年物 3.350(3.270)
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<為替> ユーロが引き続き上昇。スペイン国債入札が好調だったほか、中国の輸出
が急増したことが材料となった。
<株式> ロンドン株式市場は鉱山関連株と銀行株に買いが入り続伸した。ただ石油
大手BP
BPは、配当金支払い能力のほか、米メキシコ湾での原油流出事故関連の費用の負担額
への懸念から、この日は6.7%下落して終了した。
鉱山関連株では、リオ・ティント
銀行株では、バークレイズ
プ
ド・チャータード(スタンチャート)銀行
欧州株式市場は大幅続伸。オーストラリア政府が導入を目指している資源税の内容
を薄めることを検討しているとのニュースを受け、鉱山株が買われた。また、好調なスペ
イン国債入札を手がかりに、銀行株も上昇した。
5月の中国輸出が前年比48.5%増と大幅に増加したことも、相場を支援した。輸入
も大きく増加し、同国の経済が勢いに乗っているとの見方を支えた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は15.70ポイント(1.57%)
高の1014.14。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は52.06ポイント(2.04%)高
の2608.74。
スペインの3年物新発国債入札ではおう盛な需要がみられ、落札額は39億ユーロだっ
た。これにより、スペインや同国の銀行セクターに対するセンチメントが押し上げられ、
バンコ・サンタンデール
他の銀行株も値上がりし、BNPパリバ
ロイズ・バンキング・グループ
高。
また、中国の全国社会保障基金の戴相龍理事長が、ユーロは今年の急落要因となってい
るソブリン債務危機を乗り越えられるとの認識を示したことに支援され、ユーロのほか、
一部金属価格が上昇した。
オーストラリア政府が近く、計画中の資源超過利潤税の導入をめぐり大幅な変更内容を
発表するとのニュースも、鉱山株押し上げの一因となった。
アングロ・アメリカン
英中銀と欧州中央銀行(ECB)はこの日、予想通り政策金利を過去最低水準に据え置
いた。
BP
シコ湾の原油流出事故を受け、配当停止など、米政府からの圧力が高まっている。BPの
株価は4月中旬以降44%急落している。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。スペインが実施した3年債入札に堅調な需要が見
られ周辺国債を支援したほか、株価上昇で債券への逃避買いが後退した。
欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で固定金利・全額供給での3カ月物オペを9
月末まで継続する方針を決定したことを背景に短期債が選好された。
金利動向に敏感なEURIBOR先物<0#FEI:>は下げ幅を縮小した。中心限月の9月限
独連邦債の短期債が長期債をアウトパフォームし、利回り格差が拡大した。5月の中国
の貿易統計で輸出が前年比48.5%増と大幅な伸びを示し、株価が上昇したことを受け
て、独連邦債の利回りは全般的に上昇した。
独連邦債先物9月限
128.58まで下落した。
独連邦債2年物
0.51%。同10年物
年物の利回り格差は210bpに拡大し、ほぼ1週間ぶり水準となった。
この日の欧州株価は、FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が1.6%高で
引けた。
リスク選好が回復するなか、周辺国債が独連邦債をアウトパフォームし、利回り格差が
縮小した。
10年物イタリア国債と独連邦債の利回り格差
pに縮小し、5月末以来の水準となった。
同スペイン国債と独連邦債の利回り格差も14bp縮小し191bpと、約1週間ぶり
低水準となった。
スペイン政府がこの日実施した3年物新発国債入札は落札額が39億ユーロと、目標レ
ンジの30億―40億ユーロの上限付近となり、旺盛な需要が見られた。ただ、平均落札
利回りは3.317%で、前回4月8日に行われた3年債入札の平均落札利回りである
2.007%を上回った。
[東京 11日 ロイター]