1348GMT 7日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
8日終値 前営業日終値
株 FT100 5105.45(+90.63) 5014.82
クセトラDAX 6035.66(+42.80) 5992.86
金 現物午後値決め 1193.50 1193.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.000 (‐0.025) 0.443(0.412)
独連邦債2年物 0.730(0.684)
独連邦債10年物(9月限) 128.88 (‐0.34) 2.634(2.608)
独連邦債30年物 3.311(3.305)
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<為替> ユーロ/ドルが上昇し2カ月ぶり高値をつけた。オーストラリアの6月の雇
用統計が強い内容となったほか、米新規失業保険申請件数が予想を上回って減少したこと
を受け、投資家のリスク許容度が広範にわたり高まった。
豪ドルは対ドルで1%超、対円でも2%近く上昇した。
<株式> ロンドン株式市場は3日続伸。銀行業界をめぐる観測が材料となった。銀行
株の上げが目立ち、ロイズ・バンキング・グループ
ンク・オブ・スコットランド(RBS)
関係筋によると、ロイズのピーター・レビーン会長とモルガン・スタンレー・インター
ナショナルのデービッド・ウォーカー元会長は、英国の銀行資産の買収を目指し、新たな
投資会社を設立する。トップはレビーン氏が務め、ウォーカー氏は非常勤職に就くほか、
数週間以内の上場を目指すという。
欧州株式市場は続伸。堅調な経済指標が相次いだことで世界的な経済回復に対する懸念
が後退したほか、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)の概要が明らかにな
ってきたことを背景に銀行株に買いが入った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.55ポイント(0.95%)高
の1015.56と、6月下旬以来の高値で終了。この日で3連騰となった。それまでの
2週間の下落率は7%に達している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は32.03ポイント(1.22%)
高の2666.42。
この日発表された米国の3日までの週の新規失業保険週間申請件数は予想を超えて減少
し、過去2カ月で最低の水準となった。また、ドイツの5月の鉱工業生産指数も予想を上
回る好調さを見せ、同国の第2・四半期の経済成長率は過去2年で最大の伸びを示すとの
期待が膨らんだ。
この日はまた、イングランド銀行(英中央銀行)と欧州中央銀行(ECB)が政策金利
の据え置きを決定。据え置きは予想通りだったため、市場への影響はほとんどなかった。
銀行株が大きく上昇し、相場をけん引した。バークレイズ
ング・グループ
3.2─4.3%上昇した。
IGインデックスのユスフ・ヘウセン氏は「欧州の銀行に対するストレステストから予
想外の悪いニュースは出てこないとの見方が大勢を占めているため、金融セクターに対す
るリスク選好の姿勢が戻ってきたようだ。こうした楽観的な見方が広まっていることで、
今回の株価上昇は裾野が広いものになっている」と述べた。
欧州銀行監督委員会(CEBS)は、ストレステストは欧州連合(EU)域内の91の
銀行を対象に実施され、結果を23日に公表することを明らかにしている。ただ同テスト
の主要な要件の概要は依然として明らかにされていない。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門を統括するフィリッ
プ・ジゼルズ氏は「市場が過度に売られた状況にあり、かつ先行きが不透明なイベントを
控えている時は、将来的に利益を得られる可能性があるため、買いを入れておくのが賢明
な選択かもしれない」と述べた。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落し2週間ぶり安値をつけた。米指標が予想外の強さ
を見せたことを受けて米経済の二番底懸念が後退したほか、ユーロ圏経済に対し欧州中央
銀行(ECB)が楽観的な見通しを示したことが圧迫した。
ECBはこの日の理事会で主要政策金利を1%に据え置くことを決定した。トリシェ
ECB総裁は会見で経済に対し一部楽観的な見方を示した。
米新規失業保険申請件数は予想を超えて減少したほか、米小売各社の既存店売上高が予
想と一致、または予想を上回った。
独連邦債先物は米指標発表やトリシェ総裁の発言を前に、すでに欧州株高やリスク選好
の強まりを背景に売り優勢となっていたが、その後さらに下げ幅を拡大し一時
128.66と6月24日以来の安値をつけた。
1600GMT時点で独連邦債2年物
(bp)上昇し0.734%。一時4月末以来の高水準となる0.745%をつけた。
同10年物
独連邦債先物9月限
る129.00─128.98を割り込んだ。
ポルトガルは14日に最大15億ユーロの2・10年債入札を予定しており、ユーロ圏
周辺国債を圧迫した。10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は入札発表前の
285bpから289bpに拡大した。
[東京 9日 ロイター]