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欧州市場サマリー(8日)

発行済 2010-07-09 04:00

               1348GMT      7日終盤

ユーロ/ドル    1.2687      1.2634

ドル/円      88.480      87.700

ユーロ/円 112.27      110.83

              8日終値      前営業日終値

株 FT100 5105.45(+90.63) 5014.82

  クセトラDAX     6035.66(+42.80)   5992.86

金 現物午後値決め 1193.50 1193.25

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.000 (‐0.025)  0.443(0.412)

独連邦債2年物 0.730(0.684)

独連邦債10年物(9月限) 128.88 (‐0.34) 2.634(2.608)

独連邦債30年物   3.311(3.305)

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 <為替> ユーロ/ドルが上昇し2カ月ぶり高値をつけた。オーストラリアの6月の雇

用統計が強い内容となったほか、米新規失業保険申請件数が予想を上回って減少したこと

を受け、投資家のリスク許容度が広範にわたり高まった。

 豪ドルは対ドルで1%超、対円でも2%近く上昇した。 

 <株式> ロンドン株式市場は3日続伸。銀行業界をめぐる観測が材料となった。銀行

株の上げが目立ち、ロイズ・バンキング・グループが4.3%高、ロイヤル・バ

ンク・オブ・スコットランド(RBS)は4.0%値上がりした。

 関係筋によると、ロイズのピーター・レビーン会長とモルガン・スタンレー・インター

ナショナルのデービッド・ウォーカー元会長は、英国の銀行資産の買収を目指し、新たな

投資会社を設立する。トップはレビーン氏が務め、ウォーカー氏は非常勤職に就くほか、

数週間以内の上場を目指すという。

 

 欧州株式市場は続伸。堅調な経済指標が相次いだことで世界的な経済回復に対する懸念

が後退したほか、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)の概要が明らかにな

ってきたことを背景に銀行株に買いが入った。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.55ポイント(0.95%)高

の1015.56と、6月下旬以来の高値で終了。この日で3連騰となった。それまでの

2週間の下落率は7%に達している。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は32.03ポイント(1.22%)

高の2666.42。

 この日発表された米国の3日までの週の新規失業保険週間申請件数は予想を超えて減少

し、過去2カ月で最低の水準となった。また、ドイツの5月の鉱工業生産指数も予想を上

回る好調さを見せ、同国の第2・四半期の経済成長率は過去2年で最大の伸びを示すとの

期待が膨らんだ。

 この日はまた、イングランド銀行(英中央銀行)と欧州中央銀行(ECB)が政策金利

の据え置きを決定。据え置きは予想通りだったため、市場への影響はほとんどなかった。

 銀行株が大きく上昇し、相場をけん引した。バークレイズ、、ロイズ・バンキ

ング・グループ、BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル

3.2─4.3%上昇した。

 IGインデックスのユスフ・ヘウセン氏は「欧州の銀行に対するストレステストから予

想外の悪いニュースは出てこないとの見方が大勢を占めているため、金融セクターに対す

るリスク選好の姿勢が戻ってきたようだ。こうした楽観的な見方が広まっていることで、

今回の株価上昇は裾野が広いものになっている」と述べた。

 欧州銀行監督委員会(CEBS)は、ストレステストは欧州連合(EU)域内の91の

銀行を対象に実施され、結果を23日に公表することを明らかにしている。ただ同テスト

の主要な要件の概要は依然として明らかにされていない。

 BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門を統括するフィリッ

プ・ジゼルズ氏は「市場が過度に売られた状況にあり、かつ先行きが不透明なイベントを

控えている時は、将来的に利益を得られる可能性があるため、買いを入れておくのが賢明

な選択かもしれない」と述べた。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が下落し2週間ぶり安値をつけた。米指標が予想外の強さ

を見せたことを受けて米経済の二番底懸念が後退したほか、ユーロ圏経済に対し欧州中央

銀行(ECB)が楽観的な見通しを示したことが圧迫した。

 ECBはこの日の理事会で主要政策金利を1%に据え置くことを決定した。トリシェ

ECB総裁は会見で経済に対し一部楽観的な見方を示した。

 米新規失業保険申請件数は予想を超えて減少したほか、米小売各社の既存店売上高が予

想と一致、または予想を上回った。

 独連邦債先物は米指標発表やトリシェ総裁の発言を前に、すでに欧州株高やリスク選好

の強まりを背景に売り優勢となっていたが、その後さらに下げ幅を拡大し一時

128.66と6月24日以来の安値をつけた。

 1600GMT時点で独連邦債2年物利回りは5.2ベーシスポイント

(bp)上昇し0.734%。一時4月末以来の高水準となる0.745%をつけた。

 同10年物利回りは3.1bp上昇の2.632%。

 独連邦債先物9月限は33ティック安の128.89。テクニカル支持線であ

る129.00─128.98を割り込んだ。

 ポルトガルは14日に最大15億ユーロの2・10年債入札を予定しており、ユーロ圏

周辺国債を圧迫した。10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は入札発表前の

285bpから289bpに拡大した。

                           [東京 9日 ロイター]

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