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東京外為市場・正午=ドル88円前半、中国指標発表で警戒感薄らぐ

発行済 2010-07-15 12:32

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   88.26/27  1.2753/54  112.56/58

午前9時現在 88.31/32  1.2734/35  112.45/47

NY17時現在 88.41/45  1.2737/43  112.64/69

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 [東京 15日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に

比べて小幅安の88円前半。午前の取引を通じて88円前半でもみあった。市場の関心は

午前11時に発表された中国の経済指標に集中。朝方には中国景気への警戒感でクロス円

を売る動きもみられた。しかし、発表された中国指標が「思ったほど悪くなかった」(住

友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)ことから、発表後は軟調だった上

海総合株価指数<.SSEC>が下げ渋り、ドル/円も小幅値を戻した。

 市場では中国指標に関心が集中。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で追加緩和

を検討する可能性が示唆され、6月米小売売上高も予想から下振れたことで、悪材料に反

応しやすい地合いになっていた。このため、中国指標にも「予想比上振れよりは、下振れ

の可能性の方が強い」(国内金融機関)との警戒が広がった。

 朝方に15日付の中国証券報の論説記事が下期の中国経済は予想より大幅に減速する可

能性があるとの見解を示したことが伝わり、クロス円が下落。つれてドル/円も88.1

0円まで下値を切り下げた。好調な米決算発表を受けた世界の株高に一服感が出ており、

市場では「きょうは調整が入りやすい。実需に大きな動きが見られず短期筋中心なだけに

ドル/円も売られやすく、88円台を割り込む可能性もある」(国内銀行)との声が上が

っていた。

 しかし、発表された中国指標は、6月CPI前年比上昇率が政策目標の3%を割り込み、

小売売上高や鉱工業生産も予想からは下振れたものの依然高水準。「内容が思ったほどに

悪くなかったことで、安心感につながっている。景気にピークアウト感はあるものの、過

熱を押さえて持続可能な成長に移行しつつあり、世界景気に対してもプラスだ」(住友信

託銀行、瀬良氏)と受け止められた。

 発表を受けて軟調だった中国株が下げ渋ったこともあり、豪ドル/米ドルは0.884

5ドルまで50ポイント近く上昇。クロス円も切り返しユーロ/円は112.83円まで

50銭ほど値を戻した。つれてドル/円も一時88.41円まで上昇した。

 <FOMC議事録による米長期金利の下抜けはない>

 6月22─23日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済見通しが目立っ

て悪化した場合、経済の下支えに向けた追加措置の検討に備えるべき、との認識がメンバ

ーから示された。これまでの「米金融政策の次の一手は利上げ。追加緩和含みの日本や、

国債買い入れを始めた欧州とは違う」(国内銀行)との認識が危うくなったことで、米1

0年債金利が13日の3.12%付近から14日には3.05%付近まで低下、ドル売り

の流れにつながった。アジア市場では気配値がさらに3.03%付近まで低下している。

 ただ、みずほ証券シニアマーケットアナリスト、野地慎氏は「米金融政策が逆戻りする

と決まったわけではなく、両にらみの段階。今回のFOMC議事録では、出口が遠くなっ

たことを再確認したということだ」と受け止めている。

 「足元のドル/円は、米金利の低下に反応して上値が重くなっている」(大手銀行)も

のの、野地氏は「すぐに米長期金利がレンジを下抜けるとはみておらず、2.90─

3.15%程度のこれまでのレンジ内で推移するだろう。ただ、長い目でみれば、2.7

5%付近までの低下余地はある」とみている。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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