8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:リバランスの動きが継続するかを見極め
■7&iHD、2Q営業利益 3.6%増 1861億円、コンセンサスを若干下回る
■前場の注目材料:シード、埼玉工場増強、ソフトレンズ月5300万枚
■リバランスの動きが継続するかを見極め
8日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後はこう着の強い相場展開になりそうだ。
7日の米国市場はNYダウが337ドル高だった。
失業保険申請件数が予想以上に減少したため雇用回復期待が高まった。
また、民主党のシューマー上院院内総務は、債務上限問題において12月までの延長で合意したことを明らかにしたため、債務不履行は当面回避できるとの安心感に上げ幅を拡大。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円高の28050円。
円相場は1ドル111円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。
また、日経225先物は28000円を上回って終えていることもあり、買い一巡後は同水準での底堅さを見極める展開になりそうだ。
米債務上限問題については、債務不履行は当面回避できることから安心感に繋がるものの、前日の報道である程度は想定されていたことであり、市場へのインパクトは限られそうである。
一方で、中国の不動産市場を巡る信用不安は根強く、国慶節明けの中国市場の動向に対する注目度は高いだろう。
中国恒大のほか、多くの不動産大手についても簿外債務が数十億ドル規模抱えていると伝えられていることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらいところ。
もっとも、オプションSQが通過することにより、足元での荒い値動きについては落ち着きを見せてくる可能性はある。
28000円処での底堅さが意識されてくるようであれば、次第に押し目狙いの動きも強まってきそうだ。
物色の流れとしては、寄り付きはインデックス主導となり、その後は昨日のリバランスの動きが継続するかを見極めたいところ。
ハイテクや海運など直近で売られていた銘柄のリバウンドが目立っていたものの、自律反発の域は脱していない。
リバランスが一巡しているようだと、戻り待ちの売りに押されやすいと考えられる。
そのため、物色の流れとしては個別に材料の出ている銘柄のほか、改めて政策に関連した銘柄への物色に向かわせそうだ。
■7&iHD、2Q営業利益 3.6%増 1861億円、コンセンサスを若干下回る
7&iHD (T:3382)が発表した第2四半期決算は、営業利益が前年同期比3.6%増の1861.70億円だった。
コンセンサス(1900億円程度)を若干下回っている。
なお、ネットコンビニは、セブンイレブンの成長の大きな要素になるとして、22年2月末時点の店舗数を上乗せし、23年2月末に約3000店にする方針を示している。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27678.21、+149.34)
・NYダウは上昇(34754.94、+337.95)
・ナスダック総合指数は上昇(14654.02、+152.11)
・シカゴ日経先物は上昇(28050、大阪比+230)
・1ドル111円60-70銭
・SOX指数は上昇(3274.48、+35.69)
・VIX指数は低下(19.54、-1.46)
・米原油先物は上昇(78.30、+0.87)
・大型経済対策への期待
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・シード (T:7743)埼玉工場増強、ソフトレンズ月5300万枚
・IHI (T:7013)マレーシアで調査、アンモニア混焼技術
・7&IーHD (T:3382)ネットコンビニ1200店、来年2月めど
・ENEOS (T:5020)JRE買収検討、再生エネ、事業構造転換急ぐ
・三菱商事 (T:8058)三菱商事など3社、シンガポールに水素供給網構築
・トヨタ (T:7203)コネクテッド・ソフト開発、技術手の内化
・富士電機 (T:6504)とろみ飲料調理機本格展開、23年度めど
・NEC (T:6701)電力需給調整市場に参入
・星和電機 (T:6748)EMIフィルター、米欧の安全規格取得
・凸版印刷 (T:7911)ガラス製マイクロ流路チップの試作に成功
・佐藤商事 (T:8065)印で鋼材加工品生産、現地社と合弁設立
・アステラス製薬 (T:4503)「パドセブ」が膀胱がん治療薬で承認
☆前場のイベントスケジュール
・10:45 中・9月財新サービス業PMI(予想:49.2、8月:46.7) <ST>