東京外為市場・正午＝ドル102円半ば、参加者少なく取引閑散

［東京　１５日　ロイター］ - 　　
　　　　　　　　　ドル／円 JPY= 　　ユーロ／ドル EUR= 　　ユーロ／円 EURJPY=
　　正午現在　　　１０２．４９／５１　１．３３５９／６３　１３６．９３／９７
　　午前９時現在　１０２．５１／５３　１．３３６０／６４　１３６．９６／００
　　ＮＹ午後５時　１０２．４４／４６　１．３３６４／６６　１３６．９０／９４

正午のドル／円は、前日ニューヨーク市場午後５時時点に比べてわずかにドル高／円
安の１０２円半ば。朝方から狭いレンジで小動きとなった。この日は商業決済が集中する
五・十日に当たったが、実需筋のフローは出なかった。

ドル／円は、午前７時から正午までの値幅が７銭程度と極めて狭いレンジで取引され
た。お盆休みと週末が重なったため、朝方から「参加者が一番減るかもしれない日。五・
十日だが実需筋も遠いところにオーダーを置いているだけなので、特段動きが出る感じで
はない」（大手信託銀行の関係者）との声が出ていた。

きょうは米国で７月の鉱工業生産・設備稼働率、８月のニューヨーク連銀製造業景気
指数、ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表される。米国では今週発表された経済指
標で弱い内容が続いているが、「今週に限っては、ユーロ圏も日本も経済指標は良くなか
った。米国の悪さだけが目立っているわけではない」（国内金融機関）とされ、ドルは売
りにくい状況だという。

また、米ワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムを来週に控え、イエレン
米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長から利上げを示唆する何らかの言質が得られるのではな
いかとの思惑が出ており、それがドル／円の下値を支えているとの指摘もある。

前日海外時間には、ロシアのプーチン大統領がクリミア半島で演説し、世界からの孤
立を避け、戦争や対立を代償にしないと表明。金融市場では、プーチン大統領の融和姿勢
を好感する動きが広がった。ただ、再びリスクオフに回帰する可能性も完全には捨てきれ
ないという。「これは政治的な駆け引き。欧米からの制裁がロシア経済を圧迫する懸念が
台頭してきているので、その辺を意識したのだろう。ウクライナ情勢は小康状態だが、煙
は依然くすぶっている」（外為アナリスト）との見方が出ていた。


(杉山健太郎)
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